大阪研修時代「日本臨床鍼灸懇話会とそこに集まる先生」

大阪研修時代
「日本臨床鍼灸懇話会とそこに集まる先生」

 

森ノ宮医療学園在籍中から、色んな研究会に参加しながら、自分自身の思考に大きな影響を与えていただいたのが、日本臨床鍼灸懇話会です。

鍼灸学校2年生の夏に、これまで勤めていた鍼灸整骨院を退職。

高校時代から通っていた鍼灸整骨院だったので、自分が鍼灸師を目指そうと考えたきっかけをくれた場所でした。

鍼灸整骨院という環境では自分が学びたい鍼灸と、自分が将来やりたい鍼灸院の形に近づけないと感じてしまいました。

これは鍼灸整骨院がどうこうではなく、自分のビジョンに対して合致していないだけなんです。

「場」(セッティング)という言葉が医療の中で登場しますが、

「お腹が痛い」という患者さんが来院した場合にこの患者さんはどんな疾患か?

これが一般の内科、総合病院、救急病院によって、病気の中身が変わってきます。

救急病院は、手術になるような病気の頻度が増えたりします。

ここで、言いたいことは、鍼灸院の「場」というものに興味を持ち。
鍼灸・整骨院の「場」は自分の役割ではないのではないか。

というあくまで、こちら側の問題で、
自分は鍼灸専門という仕事に憧れていきます。

後に、佛眼鍼灸理療学校であんまマッサージ指圧の免許を取得していますが、
現在も仕事は鍼灸だけを行っております。

それぐらい、ただただ私は鍼灸が好きです。

日本臨床鍼灸懇話会での自分の学び

「日本臨床鍼灸懇話会ってどんな会なのか。」

一言でまとめることが非常に難しいなぁと以前より感じていました。

鍼灸治療の治療方法として、こんなことをやっている会だとって表現できたら簡単なんです。
しかし、日本臨床鍼灸懇話会っていろんな治療方法を行う先生方が集まっている。

代田文彦先生の流れで、山田勝弘先生、佐藤正人先生が澤田健先生、代田文誌先生の「太極療法」。

代田文誌先生のお名前を知らない鍼灸師の先生方も多いため下記の参考に森ノ宮医療大学の山下仁先生の動画がありました。
(代田先生の書籍は現在も購入可能なため、ぜひ手にとってみてください。)

代田文誌のカルテと知られざる灸療所について

田中正治の親友 故木下伸一先生、佐野善樹先生が「北辰会」。
故川嶋和義先生「バランステスト

鈴木信先生、尾崎朋文先生「米山式イチョウ針の小児はり」
神経内科医の身体診察など「米山榮先生」

本当にいろんな治療方法が紹介されます。

その中で、自分たちが鍼灸臨床を行う上で、医療者として共通言語を持ちながら、再現性ある治療を行い。
鍼灸の質の向上、鍼灸師の質の向上を行い社会貢献する。

そういう団体だと、自分は参加をして、学ぶ中で体感してきたことです。

日本臨床鍼灸懇話会での自分の学び

自分がまだ鍼灸学生の頃には、色んな先生が治療方法が異なる中で、共通項を見つける努力をしている。
その上で、互いに科学者としての視点を持ちながら批判的吟味を行う集団。その時、その時の定例会で雰囲気は違いますが、和やかな雰囲気、ピリッとした雰囲気。
空気感がたまらない。一方的に学ぶという会ではないところも自分にあっていたと思います。それぞれの経験を混ぜ合わせる感じ。あとは、積極的な若手の起用。遠藤真紀子は卒後すぐから身体診察についてや、小児はりについて 人前で話すということをしていました。教育の一つとして、アウトプットをしなさい。アウトプットする過程で、アウトプットしてみて。
振り返って。それぞれで学びがある。これは、数年して、自分自身もお話させていただく機会をいただくごとに、
いろんな気づきがありました。現在も定期的に人前で話す機会を作るようにしていたり、お話させていただく機会を頂きますが、
この頃に体験した懇話会の仕組みの中で成長をさせていただいたんだと思っています。

全国集会

個人的には、日本臨床鍼灸懇話会の全国集会で、伴信太郎先生を中心とした「プライマリ・ケア」シリーズ
米山榮先生の「身体診察」シリーズ

この二つの企画によって、鍼灸のスケールの大きさを知ることができ、大きな地図を広げることができた。

その中で、海へ漕ぎ出すことをすぐにしていくのではなく。
今の現在地から自分がどこを目指すのか。

目的地を定めて、自分のやるべき一手に集中する。

この懇話会での時間は貴重で、鍼灸師としての基礎的なこと。
医療者としての思考方法は、この時期に少しずつ種から発芽を始めたように思います。

定例会終わりの飲みの席

学術的なことがとにかく好きな集団で、定例会や全国集会終わりの飲み会ではとにかく鍼灸の話しかしない。
魚の煮付けをみて、「鍼をさす時は、このあたりを狙っている感覚」

どんだけ鍼灸を愛しているんですか。

これを10代、20代の前半で体験できてよかったです。

今コロナの状況で、なかなか外部の先生方とこの距離感で接することができないので、一緒に働く仲間との楽屋裏はこの時の雰囲気に近いと思います。
真剣に今より患者さんがよくなるために、今より鍼灸院がよくなるために、自分が成長するために議論が絶えない。

そんな原点になっているのが日本臨床鍼灸懇話会とそこに集まる先生方から学ばせていただいたことです。

 

(文責:遠藤彰宏)

 

 

当院が得意とする専門分野

 

妊娠出産のための鍼灸治療

 

 

 

耳鼻科領域の鍼灸治療

 

 

 

 

STAFF

#1
遠藤真紀子
CEO
(代表取締役社長)
はり師
きゅう師

#2
遠藤彰宏
CDO
(最高デザイン責任者)
はり師
きゅう師
あん摩マッサージ指圧師

#3
竹永百華
はり師
きゅう師

#4
荻侑花
はり師
きゅう師

#5
岩佐ゆかり
はり師
きゅう師
歯科衛生士

#6
福地弓子
Cabin attendant

#7
髙田良子
受付/事務
当院で30年勤務
どんなに昔の方からお電話をいただいても
「〇〇さんお久しぶりですね」
この安心感に私たちは支えられています。
当院のレジェンド。