
ぎっくり腰の鍼灸治療
ぎっくり腰についての鍼治療のダイジェスト
1)ぎっくり腰に対する鍼治療は、痛みの原因となっている筋膜に細い鍼を使うことで、微細な刺激を患部に行い改善を図ります。
2)平均2回の治療で9割の方が改善することが特徴です。
(ぎっくり腰は、骨盤が原因でも、猫背が原因でもありません。無資格の方は治療行為も許されていません)
3)鍼灸師は国家資格を持ち、治療を許された立場にあります。
治療をして改善を目指すことはもちろんですが、医療者として“本当に急性腰痛(ぎっくり腰)なのか””それ以外の病気は隠れていないか”診察を行った上で治療を行います。
4)当院では年間100名以上の方が新患で「ぎっくり腰」を主訴で来院されます。
経験値が他の鍼灸院とは異なるため、様々なぎっくり腰のバリエーションに対応が可能です。
社会と共に生きる
患者さんの健康を守るため。
スタッフの健康を守るため。
社会を健康に保つため。
COVID-19と共存しながら、どう生活していくのか。
私たち自身もしっかりと考えながら
そして、社会環境に適応しながら
診療を継続していきたいと思います。
田中はり灸療院 一同
早期に動ける状態にし、
早期回復を促す
ぎっくり腰で大切にしていることは、
「急性腰痛」なのかどうか、「それ以外に何か優先すべき状況はないか」を知るために診察を行います。
ぎっくり腰の治療は、やさしい鍼で変化が起きていきます。
ぎっくり腰は、何も治療をしなくても平均は2週間で治ると考えられています。
ではなぜ鍼治療をするのでしょうか。
まず、大切な知識として、腰痛のガイドラインにも記載されている『安静(入院させベッドでの絶対安静のレベル)は治りを停滞させる』ことを知ってください。
ぎっくり腰の場合に「安静=治りが悪くなる」ということが近年世界での研究で解かってきました。
鍼治療では、早期に痛みを減少させます。
一つの目安として、現在の痛みを10とした場合に、2回の治療で9割患者さんが3以下になります。
痛みが減れば当然、自然に『動ける状態』になります。
その結果「安静を回避」することで、治癒までの期間を2週間から大幅に短縮させる。
ぎっくり腰に鍼灸治療をする最大の目的は『早期回復』にあります。
ぎっくり腰と慢性腰痛
原因と痛みの関係
ぎっくり腰と慢性腰痛は同じ腰痛ではあるものの、大きな違いをもっています。
まず、「外側の円の大きさ」は「痛みの強さ」を表現しています。
左のぎっくり腰の方が動けない程の痛みであり、慢性腰痛と比較すると、円が(痛み)強いことがわかります。
しかし、原因をみてみると、ぎっくり腰は、原因は1つ筋膜に異常が起こり、急激な変化に対応するために痛みを出して身体に警告を出している状態です。
ぎっくり腰の原因はとてもシンプルだといえます。
慢性腰痛は、長年にわたって腰痛を抱えているため、まるで絡まった糸のように原因が複雑化しているため、治療では一つ一つを解いていく作業が必要です。
ぎっくり腰の原因
「筋膜」
NHKスペシャル『腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム”腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~』をはじめ、腰痛の原因の一つとして近年注目されているのが筋膜です。
当院の鍼治療はこの緊張した筋膜を適切に捉えること、そして緩めるという手技が大きな特徴です。
ぎっくり腰で痛みにバリエーションがある理由
痛みや症状の違いには、「異常の起こっている筋膜深さ」や、「その周辺に起こった炎症の波及」により変わってきます。
腰と臀部が痛む場合には、体表から少し深いところの脊椎の周辺にある脊椎洞神経などを介して(関連痛)、本来の悪いところ以外にも痛みを感じていると考えられます。
急性腰痛で特に治療部位となるのは多裂筋が対象を痛めていることが多く。
この筋肉を傷めると前屈ができなくなります。
当院が行き着いた
『治療効果を最大化する』
かつ
『デメリットをなくす』
現在、当院ではぎっくり腰の鍼治療では、「今朝ぎっくり腰を発症しました。」とお電話をいただき、発症してかなり早い段階で来院される方がほとんどです。
また、鍼灸治療も初めてという方が非常に多いのが当院の特徴です。
はじめて鍼治療をする場合には、ある鍼の刺激をした際の刺激の大きさを「1」とした際に、どれだけ効果が出るか個人差があります。
個人差があることを私たちは知っているため、刺激量はできる限り最小限にしたいと考えます。
これは、
A:鍼1の刺激に対して患者さんから返ってくる反応1
B:鍼1の刺激に対して患者さんから返ってくる反応0
C:鍼1の刺激に対して患者さんから返ってくる反応3又は5
鍼の刺激に対しては、
「患者さんのぎっくり腰の重症度」
「患者さんの鍼に対する感受性」
(敏感さ、鈍感さなど)
それぞれ影響を受けます。
これらを安全に考慮しながら、治療効果を最大化するというのが私たちのミッションです。
それを実現するため当院でとっている行動は、
1回の施術料金(7,700円初診料+治療費)をいただき、アフターフォロー(無料)で、一回余裕を持って治療を行っています。
これは、美容室でパーマのかかり具合をみながら、パーマのかかり具合には個人差があるため、弱すぎた場合にアフターメンテナンスしてくれるサービスに近いと考えてください。
1回目の施術を発症した日の午前中に行い、夕方に2回目を治療するケースや。
1回目の施術は、発症当日。2回目の治療は翌日など様々です。
「出張中や、旅行中のため何時の飛行機に乗る必要がある。」など患者さんの治療の目標は様々です。
可能な限り、その目標が達成できるようにできるすべてを安全に行います。
ぎっくり腰を治療して
日々感じること
ぎっくり腰に対する治療方法は、整形外科の先生方はもっていないため「今の痛みをどうにかして欲しいのに」
その他の病気がないかをチェックする目的でレントゲン検査をして、湿布と痛み止めを処方され帰宅させられます。
また、整体や、リラクゼーションでは施術をしたことで悪化してしまい、その後当院を受診する方も多く経験します。
昨今では、ぎっくり腰の原因として『骨盤の歪み』『骨盤のズレ』『冷え』などをあたかも原因のようにうたっている広告を目にしますが、
仮に骨盤の歪みであれば、治療前後のレントゲン写真の変化でも示すことができれば証明の一つになるかもしれませんが、全くそのような報告はみたことがありません。
また無資格での治療によって、骨折などの事故も多く消費者庁に報告され非常に危険な状況です。
ぎっくり腰の治療で鍼灸治療よりも回復が良い治療はありません。
当院で治療を経験された方は「もっと早く鍼灸治療を知っておけば、以前のぎっくり腰で、あれだけ苦しまなくてよかった」
この「もっと早く」は患者さんにとっても、当院にとっても機会損失だと考えています。
「ぎっくり腰なら鍼が一番」この文化をしっかりと作っていきたいと思います。
田中はり灸療院 一同
急性腰痛以外の腰痛
鍼灸院でよく経験するのは、ご年配の方や長期ステロイド服用の方(膠原病など)で、「圧迫骨折の疑い」がある方を年に数例経験します。この時には、鍼治療をせずに整形外科を受診していただき「やっぱり圧迫骨折でした」というご報告をいただきます。
急性腰痛で鍼治療を行い、少しずつ痛みが和らぐものの、
「通常の急性腰痛とは経過が異なる」
(このときには、腰痛以外の目立った特徴がない)
「翌日になり、排尿痛が強くなり『尿管結石』を疑い泌尿器科へ受診していただき破砕術を受けて治癒」
「尿管結石」は数年に1度の割合で経験をします。
腰痛のレッドフラッグサイン(赤旗徴候)
腰痛のレッドフラッグサイン(赤旗徴候)
腰痛のレッドフラッグサイン(赤旗徴候)として、急性腰痛に似た痛みを別な病気が原因で起こる場合があります。
腰痛の原因に占める割合としては1%以下ですので、過剰に警戒する必要はありませんが、可能性があることを知っておいてください。
疑わしい場合には、早期に病院を受診、診察が必要です。
1.最近大ケガをした(高いところから転落した、交通事故にあったなど) 高齢者の圧迫骨折は、ケガから数日して痛むことがあります。 また交通事故などでは直後は興奮状態で痛みをあまり感じないこともあります。 |
2.痛みの進行が激しく、じっとしていても痛み、絶え間がない ぎっくり腰の中には一部痛みが強くなるケースはありますので、総合的な判断が必要ですが、 “寝れいればいい”“立ってしまえばいい”のレベルを超えてじっとしていても痛む! 痛みが強くなるという症状があれば、要注意 |
3.夜間に痛み、楽な姿勢が探せない、動きと痛みが無関係 |
4.発熱、冷や汗がでる |
5.腰だけではなく胸部も痛む |
6.大きな病気、長期の薬物使用歴がある(癌の既往歴、長期ステロイド剤の使用等) |
7.足にしびれや、麻痺がある |
8.排尿や排便に異常がある |
これらがあるときには一度病院の受診をお願いしております。
また、当院の診察で疑わしい場合には、病院への受診を先にしていただき、その後治療をするケースもあります。
初診料
初診料 | |
一般 | 2,200円 |
学生、未就学児 | 1,100円 |
治療費
治療費 | |
一般治療 | 5,500円 |
高校生・大学生 | 3,300円 |
中学生 | 1,650円 |
※価格はすべて税込み価格です
※初回の治療費で、来院後3日以内の治療費は無料でアフターメンテナンスをさせていただきます。
これは、安全に治療効果を最大化するための当院の治療方針です。
現金以外にPayPay,Alipayでのお支払いが可能です。