九州初!エコー完備の逆子のお灸治療

当院は、年間100例を越える
逆子の妊婦さんと向き合う鍼灸院

逆子(骨盤位)は妊娠週数28週前後に突然検診で「逆子ですね」と告げられます。

産院選びをする際に、
「どんな出産をしたいか」については多くの方が考えます。

しかし、「逆子になったらどうするか」について想定して出産をする産院を選んでいる方は
ほとんどいません。

逆子になってはじめて
「逆子って何が原因?」
「逆子はどうやって改善したらいいの?」

WEBで検索をしたら、色んなことが書いていてわからない。

逆子の改善を希望して来院される患者さんのほとんどが同じような悩みを抱えています。

当院が逆子の治療で大切にしていること

逆子の治療で大切にしていること。エコーで胎位確認、お灸で逆子治療、そして丁寧にわかりやすく逆子について、出産までの選択肢について解説「丁寧にわかりやすく」

「逆子という現状」→「出産」について
患者さんの立場になって考え
ご家族の立場になって考え
医師の立場になって考え
鍼灸師の立場で考え
社会という視点で考え

その上でそもそも逆子がどんなものか。
鍼灸院の治療で何ができるのか。
他に選択肢はないか。
これまでどんな方と向き合ってきたのか。

丁寧にお話しさせていただきたいと思います。

最も大切な目標
“母子ともに健康な出産”

小さな赤ちゃんがお母さんの手を握っている写真

急に「逆子」という状況を言われたことで、逆子について調べ、色々な情報に行き当たったと思います。

一度、立ち止まって整理をする必要があります。

最も大切な目標は、
“母子ともに健康な出産”です。

「今、出産に向けてできることは何か」
「今の妊娠週数においてベストな出産とは何か」

を考える必要があります。

その上で、当院での治療は何を提案できるのかをしっかりお伝えしていきたいと思います。

逆子の原因は不明なことが多い

「現在の逆子という症状については、何か原因があるはずだ」と思って、情報を検索すると、
『逆子の原因』として
1.子宮筋腫
2.先天的な子宮の形態異常
3.前置胎盤
4. 羊水過少や羊水過多
などが出てきます。

通常「あっ。私には、病院の先生が指摘していないだけで、何か原因があるはずだ」と考えます。
しかし、実際の逆子では、原因と結果がこのように綺麗な法則性をもっていません。

なぜなら、同じ条件を持っていても、そもそも逆子でない方の方が圧倒的に多いのが実際です。

代表例が、よく鍼灸院のWEBなどに『逆子の原因は、冷え性』があるため。中には『気の乱れ』『気の変調』があり、結果として『逆子になっている』と書かれています。

実際には、冷え性があっても逆子でないことが多いし、ましてや『気の乱れ』『気の変調』で逆子が起こることなどありえません。

もし起きるなら、足を意図的に冷やせば逆子は増えるし、もっと夏の冷房の影響、冬の寒さによる季節性、沖縄、北海道による地域差などがあってもいいはずです。

最もわかりやすい指標は「妊娠週数」

28週頃の検診では、
「逆子は自然に戻ることも多いから様子をみてみましょう」というアナウンスを主治医の先生や助産師さんから言われます。

その理由に、出産間近(正期産:37週~41週6日)では逆子の頻度は3-5%という報告があります。

日本における正期産での骨盤位の頻度は3-5%で、妊娠28週未満ではおよそ30%であるとされる

竹田善治,中林正雄:妊娠中の管理と骨盤位矯正法産科と婦人科医学書院,72巻,4号:436-43.2005.

大切なことは、逆子はあくまでも病的ではなく自然に起こり、自然に減ってくものだということです。

逆子が自然に減っていく理由は、「赤ちゃんの大きさ」<「子宮の余裕」にあります。

妊娠週数が28週では、逆子の視点では、子宮の大きさに対して、まだまだ赤ちゃんが小さい状態なので、自然に改善することも多い。

経産婦さんの場合には、一度目の妊娠によって子宮に引き伸ばされたことで、第2子以降の妊娠の際に「子宮に余裕が生れる」ため、同じ週数では「初産の逆子の改善」<「経産婦の逆子の改善」となります。

ただし、産院によってアナウンスの時期は異なるものの、妊娠週数32週頃から「逆子ですね。帝王切開での出産も考えていかなければいけません。帝王切開の手術日を予約してください」という案内を受けます。

主治医の先生も心の中では、括弧付きで「この後、自然に治る可能性はあるけどね。」が含まれています。

逆子が自然に返るメカニズムは完全に解明されたわけではありませんが、
「赤ちゃんは頭位へ戻ることが可能な大きさ」であり、
かつ「子宮は赤ちゃんが回転するために必要な十分なスペースがある」
ならば、結果として、「赤ちゃんは頭位になることができる」

このように考えられています。

ここから、ようやくお灸でどこを変化させていき、逆子を改善したいかをお話しさせていただきます。

逆子の灸の歴史

逆子という概念は18世紀までなく、出産直前に頭位になると考えられていました。

古来難産の治療に至陰が用いられてきましたが、逆子の治療を目的に至陰を用いたのが産科医の石野信安先生であり、それ以降に鍼灸師も逆子の方へお灸は行うようになります。

鍼灸の歴史は紀元前2世紀まで辿ることが可能ですが、逆子にお灸がはじまったのは、ごくごく最近のことです。

産科医によって開かれた新しいお灸の道

20症例中16例改善 80.00%

石野信安:異常胎位に対する三陰交施灸の影響日本東洋医学会誌,1(3):7,1952.

584症例中525例改善 89.90%

林田和郎:東洋医学的方法による胎位矯正法東邦医学会雑誌,34(2):196-206,1987.

石野先生、林田先生の改善率が80%を超えています。
改善率が高い理由として、
①妊娠28週前後の検診のタイミングで逆子であればお灸を導入する
「お灸の開始時期が早い」

②逆子を確認した後に、産院の施設内でお灸をすることが可能

逆子を改善したい!は、世界で共通した妊婦さんの希望

また、海外でも1998年にJAMA(米国の医学雑誌)で『逆子(骨盤位)矯正のための灸療法:ランダム化比較試験(RCT)』お灸群130例中逆子が98例改善,無処置のお灸なし群130例中逆子改善62例とお灸の有効性が示唆された論文が発表。

Cardini F,et al.:Moxibustion for correction of breech presentation:a rabdomized controlled traial.JAMA,280(18):1580-1584,1998.

日本では大規模なランダム化比較試験を行うことは非常に困難な状況です。
そもそも、福岡でも逆子に対してお灸が良いと考えている産院の先生は、お灸の指導を行っています。研究のために、あえてお灸のしない群を作ることはできません。

また、海外では国をあげて研究費を使って研究をする国もあり、大規模に調査を行い研究することは今後海外からの研究が盛んになってくると考えています。

逆子のお灸(三陰交、至陰)のメカニズム

image101①お灸を「三陰交」「至陰」に施灸することにより「血中のアドレナリンの増加」により子宮筋緊張の低下
→その結果,胎動の増加

②子宮動脈・臍帯動脈の血流量の増加(=血管抵抗指数の低下)
→自覚症状の変化(胎動の増加、子宮緊張の軽減、腹部・下肢が温かい

「赤ちゃんが逆子から頭位へと動ける大きさのうち」に、「子宮」にゆとりを作り、赤ちゃんが動ける環境をつくることが大切になってきます。

理想的には、妊娠週数28から32週でお灸を開始することが望ましい

株式会社 日立メディコ 電子走査形超音波断層装置 ECHOPAL(EUB-405)

妊娠週数が28~32週にお灸をすることが望ましく、この時期には、産院で逆子と言われたが、当院へ来た時点では改善していた「自然な回転」も多いためエコーで胎位をチェックすることが必要です。
また、逆子が継続している方には、胎位を確認することで、逆子体操の向きも正確にお伝えすることができます。

どうやって出産をする!

日本助産師会の掲示する“助産師の倫理綱領”
「助産師は、女性と子どもおよび家族の知る権利と自己決定する権利を尊重するとともに、女性と子どもおよび家族が自ら選択した結果に対する責任を引き受けることを支援する」

これは、鍼灸院に来院する患者さんでも同様です。
「知る権利と自己決定する権利を尊重」という中で、逆子に対するお灸の改善率は、100%ではありません。お灸で治らない場合の選択肢として外回転術などについても、少し初診時にお話しをさせていただくようにしています。

自然な回転は約15%
逆子を主訴で来院した方のうち約15%は当院へ来院された時点で改善しています。
32週までは、自然に改善する方が多く、妊娠28週に近くなれば約20%に自然な回転は増え、経産婦さんではより自然に回転しやすくなります。

エコー後にお灸をして改善する方は50%
これまで鍼灸院で発表されている論文では、エコーを持っていないために自然な回転がどれだけあっても、お灸の改善率に含まれます。実際に自然な回転を除くとお灸による逆子の改善率は約50%となります。
この50%も妊娠週数28週に近い方ばかりだともっと改善率は高くなり、帝王切開間近の妊娠37週の方ばかりになれば改善率はグンと下がります。

外回転術を受ける方が全体の20%
外回転術を受ける方がこれだけ多いことは、あまり知られていないことかもしれません。

逆子に対して何らかの治療を行うという中には、「逆子体操」「お灸」ともう一つの選択肢が「外回転術」です。
福岡が逆子の妊婦さんにとって“優しい都市”だと思っているのは、「帝王切開で安全に出産してくれる先生がいること」また「外回転術という技術を大切に守り続けている先生がいらっしゃる」どちらの先生も“共通目標は母子ともに安全な出産”といえると思います。

 当院で経験した特徴的な逆子の鍼灸治療例

私たちは、日々色んな方の妊娠・出産から学ばせていただいております。ここでは、すべての症例を掲載することが難しいため、当院で経験した逆子の症例の一部をご紹介します。

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逆子症例1(経産婦 お灸後に改善が確認される)

32週で来院
以前より逆子を指摘されていたが、第一子の際も逆子。その時,逆子体操や体位の指導で頭位に改善したため今回も戻るだろうと考えていた。
主治医より「あと2週間(34週)の健診で戻っていなければ外回転術を行う」と言われ当院を受診。
当院での治療は2回 その間自宅で温灸を朝夜、健診時に頭位確認され、外回転術回避。
その後、無事に正常分娩の報告を出産後に元気な赤ちゃんとともに報告を受ける。

コメント:小児はり(第一子)で来院中のお母さんでした。逆子にお灸がいいことは知っていただので、自分でしていたが改善もないため相談されました。32週からスタートでしたが、早期に改善してよかったです。お灸の場所は同じなのに、変化が異なる点が私たちの存在意義だと思いますが、熱量というのは一つ大きな違いだと妊娠しています。その点を意識しながら治療、自宅施灸の指導を行っております。その後、このお子様も2歳より小児はりに通院され、現在も定期的にお会いしております。

逆子症例2(通院中の院で外回転術)

31週+2日で来院
28週時に逆子を指摘.産婦人科にて逆子体操の指導を受け実施中、30週で一度逆子改善するも31週の検診で再び逆子を指摘される。
「きちんと腹帯をしていた?」と言われてしまう…
「結果的には緩かったかも…」
現在胎児の体重は1700g
当院での治療は3回 その間自宅で温灸を朝夜
胎動は多くなるも改善せず,3回目の治療(午前)の後,午後より検診時に出産予定の産婦人科にて外回転術(32週)で改善。

コメント:外回転術については、現在福岡市内でも行っている病院がいくつかあり、32週での外回転術は比較的早い段階で行われたケースでした。自分が通院している病院で外回転術をされる場合には、検診の中で行われたりするため、患者さんも予備知識がないままあれよあれよと改善して驚かれます。

逆子症例3(初産 お灸後に改善が確認される)

32週+5日で来院
28週時に逆子を指摘.産婦人科にて逆子体操の指導を受け実施するも改善せず、前回検診時胎児体重は1500g(31週時)
「来週の検診で逆子だった場合には,35週までは待つが帝王切開を行う」と主治医の先生より指摘される。

当院での治療は2回 自宅で温灸を朝夜
当院でのお灸時胎動は増えるが、逆子体操実施時には胎動が止まることもあり,逆子体操を工夫する必要があった。
2回目治療の翌日が検診日のため産婦人科で確認したところ改善が認められる。

コメント:当院でお灸後にしていただく逆子体操で、代表的な胸膝位の姿勢を取ると、胸が苦しい感じが5分後よりある。また、お灸で増加した胎動も止まることが確認されたため、お灸後は側臥位のみで対応をしました。治療の方法、指導方法もやはり患者さんの状態、反応により変更する必要があります。ゆったりとして時間の中で、お話しをお伺いし、お灸をし、観察し話合う。この時間の流れは鍼灸院のもつ特徴なんだと思います。一緒に話合い、相談することが大切だと思います。

その後、逆子は改善しましたが出産直前に児頭骨盤不均衡で緊急帝王切開になったことを報告を受けました。
母子ともに健康で電話で報告を受けたその声は明るく弾んでいました。

逆子症例4(経産婦 お灸で改善)

32週で来院
28週の検診で逆子を指摘され、その後一度逆子改善するも、再び逆子。
第一子の際にも、逆子でお灸を受け改善したため、今回も”逆子にはお灸”と思い来院。

当院でも逆子を確認の上で鍼灸治療を行い、翌日の検診で改善を確認される。
余ったお灸は、安産の目的で三陰交に継続的に灸。腰痛緩和目的で、大腸兪へ灸にて出産を迎え、元気な赤ちゃんを出産される。

コメント:28週で逆子、30週では頭位、32週逆子と赤ちゃんがお腹の中で動くスペースがあるということは改善もしやすいということを経験します。ぎゅっと縮こまった子宮のスペースでは動くことも難しい。ゆったりした子宮では、宇宙空間を遊泳している宇宙飛行士のように、赤ちゃんも動きまわっているのではないでしょうか。
1度のお灸で改善し、その後は出産に向けてポジションを決めてくれたようです。
ご近所なので、時々赤ちゃんの泣き声が聞こえるととても幸せな気分になります。

逆子症例5 (自然回転のため、治療をせず)

30週で来院
27週の検診では頭位であったが、29週の検診時に逆子を指摘され、逆子体操の指導を受ける。
現在30週になるが、逆子を指摘された頃は、下腹部で赤ちゃんに蹴られているように感じたが、最近は上腹部で感じるため一度かかりつけの病院に電話したところ「まれに頭をすりすりしていることがあるから次回の検診で確認してみましょう。」「逆子体操はいったんやめておいてください。」と言われた。
この後里帰りをするため、できれば早く逆子を改善したいと思い当院を受診。
触診でいつも逆子は触れる頭が見当たらない。エコーで確認するとすでに頭位(正常位)となったため治療はせずにご帰宅いただく。

コメント:
今回の症例にもしもお灸をしていたら、私は名人になれたのかもしれません。しかし、それは医療とは呼べません。逆子の頻度、自然回転率を考慮した場合には必ずエコーで確認した上で治療を行わなければ、無駄な治療も増えます。逆子の灸の有効性もわかりません。
今回のようなすでに逆子が改善している症例の場合には、初診料のみで治療費はいただいておりません。お灸で改善する場合には、直後に改善するよりもご帰宅後に改善していることが多いため、お電話でご報告いただいております。そのため、逆子が改善していますよと知った直後の表情は私は想像することができませんが、今回のようにお灸をして改善したわけではないのですが、改善していることを知ったときの嬉しい笑顔は私の一生の宝物になっています。エコーを導入してよかったし、真摯に臨床をしていてよかったと感じた症例です。その後も逆子の自然回転は多く逆子全体では10%が自然回転が確認されますし、32週未満では、25%近い症例が自然に回転しています。

逆子症例6
(他鍼灸院でお灸も改善なく、当院でも改善せず、かかりつけ医は外回転術をしないため紹介状をもって他院(医療機関)へ受診し外回転術にて逆子改善し、かかりつけ医で出産)

32週で来院
28週の検診逆子を指摘され、逆子体操の指導とかかりつけ医でお灸の指導を受ける。
その後お灸をしてもらいために他の鍼灸院へ行くも改善せず、当院を受診。
エコーにて逆子を確認し、その後にお灸と自宅施灸の指導。
これまで受けていたお灸では、熱量が少ないことが考えられたため、灸の量を増やす。
継続的に治療を行うも改善しないため「逆子のまま出産も考えている。」「今の病院は外回転術はしないという方針」「福岡県内の病院に問い合わせをしたところ、紹介状なしで受け入れてくれる病院、紹介状があれば受け入れてくれる病院が見つかりました。」

その後紹介状が必要な病院を受診し、検査の結果「外回転術はできます。勝率は5割でしょう。」と言われ外回転術を受けることを決意。入院し外回転術で頭位へ戻り、経膣分娩で無事にご出産。

コメント:
この患者さんに学んだことは、現在のネット社会の情報は常に最新ではないということです。
またネットに出ていない情報も多いこともあり、一件ずつ電話をかけ問い合わせをする。これはとても根気のいることです。途中で「2、3年前までしていましたが、現在はしていません。」「うちではしていません。しているところは少ないんではないでしょうか。」どれだけ心が挫けそうになったことでしょう。決して外回転術を推奨しているわけではありません。しかし、帝王切開をさけることが次の妊娠時の帝王切開や、帝王切開後の妊娠のリスクを下げることを考えると外回転術を受ける選択枝もあって良いと考えます。お灸ですべての方に改善できれば、外回転術、帝王切開を回避できるので、それを目標にしていますが現状6割+自然回転率1割です。
これは早期に来院していただければ改善率も増えてきます。この患者さんのおかげで次の患者さんへのアドバイスに大きな幅が広がりました。無事のご出産おめでとうございます。

逆子症例7 (外回転術後に鍼灸院へ)

34週+5日で来院
30週で一度逆子を指摘され産婦人科にて逆子体操を指導受け一度改善する。この時、Dr.より「外回転術をしますか?早い方が回転もしやすいと。」と言われたがこの時のもう少し様子をみると判断し、逆子体操。34週で胎動の変化に気づき病院を受診したところ、逆子と診断され外回転術をその日に受ける。しかし、逆子改善しないため、その足で当院を受診しエコーにて逆子を確認の上お灸開始。10日後に実家に帰省するために、治療の間隔を毎日として、自宅施灸と逆子体操を継続。日曜日を挟んだため、治療開始4日後(3診目)に改善確認。 病院でもその後頭位確認の上ご実家へ帰省。
※今症例のように、当院で最後頭位が確認できた場合の最終日の治療費はいただいておりません。

 

逆子症例8

30週+5日で来院
第2子
1週間前にはじめて逆子を指摘され、逆子体操の指導を受ける(10分、四つ這い、側臥位 1回/日)
WEBで調べたところ、当院を見つけ受診。

所見
「30週ということで、まだ自然に回転する方も多いこと」「第2子ということで、初産より周りやすいこと」をお伝えした上で、お腹の触診を行う。
お腹は非常に柔らかく、逆子(骨盤位)は確認されるも、動きがある。固定されていない状態のため周りやすいのではないかという予測を立てる。
※反対にあかちゃんが、ぐっと固定された状態、おしりが骨盤にはまり込むなど動きにくい傾向

治療
鍼でお腹の腹直筋を緩め、お灸を三陰交、至陰へ3壮
寝返り時の腰痛があるため、腰部へ鍼治療の追加

指導
自宅施灸をせんねん灸にて、三陰交、至陰へ行い、逆子体操

2診目(4日後)
逆子が改善をエコー(超音波診断装置)にて確認
腰痛治療のみ本日行い。
産後のからだについてや、母乳トラブルについて話合う

コメント:逆子の治療で早い方は、今回の症例のように1回での治療で改善されるケースも多く経験します。今回の症例は、年末に来院だったこともあり次回の検診は年明けという状況です。これがエコーのない鍼灸院の場合には、年末もう一日治療を追加し、逆子(骨盤位)か頭位かわからない状態で年を越さなければなりません。逆子が改善されたことで、ご自宅でのお灸の使い方も変更が必要になります。逆子の治療から、腰痛やマタニティーケアへとお灸の目的も変わります。正しい時期に適切な治療を行うことが私たち鍼灸師に求められ来院されます。そして、逆子を治すだけがゴールではありません。その後の出産、育児へとスムーズに進んでいただき、その時期に頼れる存在であること、また自分たちの限界を理解し、頼れる存在を紹介することで患者さんがより良い生活を送る。これが当院の役割だと考えています。

逆子症例9 帝王切開にて出産

36週 里帰り出産のため福岡に帰省
2週間後に帝王切開予定。

治療)腹部散鍼、三陰交、至陰へお灸
自宅施灸の指導 朝・夕 2回

治療期間 エコーで連日確認するも改善がないため、5日間連続で治療も改善せず。

患者さん「先生、次検診がありますので、今日で治療は最後にします」
私「お力になれず申し訳ありません。」
患者さん「帝王切開の前に最後にできることをしておきたかったので、諦めがつきました」
患者さん「ありがとうございました」
という言葉をかけられました。

コメント)自分たちの治療が、すべての逆子の患者さんを救えるものではないと自覚しています。初診時に、当院では病院で受けることが可能な外回転術の話も初診でさせていただいております。ご縁があって治療を開始した以上は、すべての方に頭位へとなっていただきたいと思って治療をしています。改善が難しい方の原因も出産してみないとなぜ回転しなかったのかわからないもの。出産してもなおわからないものもあります。どうか、お早めに受診していただきたいと思います。
ですが、私は帝王切開を決意された患者さんの晴れやかな表情を忘れることはないと思います。
一番はやっぱり元気な赤ちゃんが産まれること。精進して治療をしていきたいと思います。

逆子症例10 海外で出産のため、23週で来院!2週間で帰国!

23週で逆子の治療を目的に来院されたのは、これまでで最も早い来院です。
当院を訪れた理由は二つ。
1)可能であれば逆子を改善したい
2)逆子の改善の仕方を習って帰国して、帰国後に逆子の時に活かしたい

23週は、まだまだ胎児は小さいため逆子、頭位、逆子を繰り返すことが予想できます。
小さいことで治りやすいが、逆子にもなりやすいという状態です。
そのため、「改善はできると思う。でもまた帰国して逆子も充分ありえるので、お灸もしっかりできるようになって、帰国後のフォローはメールでしましょう。」ということで治療をスタート。

治療)腹部散鍼、三陰交、至陰へお灸
自宅施灸の指導 朝・夕 2回

経過)1週間後に来院時に逆子改善を確認。
前日に検診で逆子を指摘されているため、前日から本日の間に改善したのでしょう。

コメント)23週での逆子の治療目的は、今後もないと思います。これまで継続来院されている方などで確認すればなくもないですが、予定はありません。
海外の出産事情は、国によっても異なりますが、出産後ではビザの手続きが難しいため海外での出産を決意されたということでした。安全な日本で産むべきか。産後の子連れでの渡航や手続きを考慮するべきか非常に悩ましいところでした。一旦これで逆子の治療はお休みし、帰国後はメールでの相談ということになりました。

逆子症例11 36週1回の治療で改善

36週で来院。
この時期になると、逆子の改善率がぐっと下がるため、「お灸を続けてやりましょう。」ただし、時間は限られていますし、出産予定の先生は、紹介状を書いて外回転術を受けることが可能な先生でしたので、「どうしても下かた出産したい場合には、外回転術も選択肢の一つだと思う旨を説明」

1回の鍼灸治療後に、外回転術の相談をするため出産予定の先生に相談したところ改善が確認。

逆子症例12 34週5回の治療で改善しないため、外回転術を受診

34週で来院。第2子。
お腹を触ると、非常にやわらかく胎動もある。
第2子ということもあり、お灸で改善を期待して治療を開始するも5回の治療で改善がなく、主治医より外回転術に対する紹介状を書いていただき、外回転術の外来を受診。
エコー後にすっと回転し、頭位となる。

コメント)もともとのお腹の柔らかさに加え、お灸を改善したことによりさらに柔らかくなった。
しかし、最終的な頭位への改善は赤ちゃんの胎動によるところが大きいため、「もういつまわってくれてもいい。」という環境が整い、そこで改善が見られないケースは外回転術の恩恵を一番受けることができるのではないかと考えています。外回転術を受けないという決断も、受けるという決断も私たちは応援したいと思っています。

逆子症例13 33週より10回以上治療

33週で来院。第1子。
お灸を3日に一回行い、産休後は連日行うも改善せず、里帰り先で外回転術を受ける予定。
里帰り先で、検診時逆子が確認。5日後に外回転術を予定し、その日のエコーが頭位に戻っている。

コメント)里帰り後もメールで連絡を取りながら経過をお伺いしていました。外回転術当日まで、自宅でお灸は継続して取り組んでいただき、最後の最後で頭位という結果になりました。
本当に最後までわからないことを学んだ症例です。

逆子の治療費

初診料2,000円
治療費2,500円
温灸代(ご自宅用)1,500円
(180個)

※治療前にすでに治っている場合には、初診料のみご負担いただいただいております。
※逆子の治療は5回以内で改善されるケースが多いため、
改善しにくい方のために6回目以降は治療費1,000円で治療を行っております。
(自宅でのお灸は無くなり次第追加で別途購入)

その他,当院の専門分野

顔面神経麻痺の鍼灸治療

突発性難聴と鍼灸治療

不妊治療と鍼灸治療について

逆子と鍼灸治療(エコー完備)

 

椎間板ヘルニアと鍼灸治療

四十肩・五十肩の鍼灸治療

急性腰痛の鍼灸治療