男性不妊
<精子力>と<鍼灸治療>

 

男性不妊で悩まれている方
妊活中でご主人の精子の状態に不安がある方
男性不妊の病院を訪ねるには抵抗がある
その前に、精子を観察したい方

このような男性不妊に関わる悩みを抱えている方の力になるための鍼灸院が田中はり灸療院です。

社会と共に生きる


患者さんの健康を守るため。
スタッフの健康を守るため。
社会を健康に保つため。

COVID-19と共存しながら、どう生活していくのか。
私たち自身もしっかりと考えながら
そして、社会環境に適応しながら
診療を継続していきたいと思います。

田中はり灸療院 一同

精子観察のための顕微鏡

当院では全国でも数少ない精子観察が可能な鍼灸院です。
当院も含めて6施設が顕微鏡を持っています。

なかむら第二針療所
中村一徳先生
(京都)
SR鍼灸烏丸
伊佐治 景悠先生
(京都)
五月が丘鍼灸治療院
内名博志先生
(大阪)
はりきゅう院さくら
田中隆一先生
(鹿児島)
三瓶鍼療院
三瓶真一先生
(福島)

(第64回日本生殖医学会)

(日本レーザリプロダクション学会)

普段からJISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)、その中にある男性不妊のチームや、鍼灸SL研究会等鍼灸の研究会はもちろんのこと、産科の学会でもお会いする尊敬する先生方です。

「精子力」岡田弘

日常生活の注意点男性不妊のスペシャリスト泌尿器科医の岡田弘先生の著書 『男を維持する「精子力」』に掲載されている精子の運動をどうやって改善するかの7箇条です。

1.禁煙すべし!
2.禁欲するなかれ!
3.ぴっちりした下着は避けるべし!
4.サウナ、長風呂は控えるべし!
5.膝上でのPC操作に注意すべし!
6.自転車で股間を刺激するなられ!
7.育毛剤には気をつけるべし!

(岡田弘『男を維持する「精子力」ブックマン社』より引用)

その他にも、

飲酒は適量に
規則正しい生活
運転しすぎない
携帯電話は精巣から離す
太りすぎない
心理的なストレスを軽減

など精子に良い生活を送る為に必要な注意事項があります。

それぞれの中でどれか唯一の行動変化を期待できるものもあれば、トータルで考えなければいないものもあります。
思い当たるものは、ぜひ日常の生活で気をつけてください。

ちなみに私個人の話をさせていただきますと、顕微鏡を購入した2019年には、自分の精子はかなりの数と運動率がありました。
しかし、2019年は、マラソンに挑戦を始めた年で2019年10月-2020年1月の間に3回のフルマラソン、大会も含めて月200kmのトレーニングを積み重ねた結果2020年3月末に精子を観察した際に精子の数、精子の運動率ともに悪化していることがわかりました。

その理由としては、精子は75日かけて造られます。

そのため、何か精子に対して悪化する要因あれば、その影響は約2か月半後出る。

私の例では、年末年始頃もしくはそれ以前からのマラソンの高負荷の影響によって造精機能に影響が出たと考えられます。

皆さんが日常生活に気をつけて精子の改善を狙っていく際にも、鍼灸治療を行った場合にも結果は75日以降に影響が出るということを知っておいてください。

生活習慣を見直し、健康な体を取り戻し、精子力を鍛えましょう。

岡田弘先生の本は、一般の方向けに書かれている本で読みやすいので、ぜひご夫婦で一度読まれてみてください。不妊の原因割合男性24%

男性不妊の現状

皆さんご存じのように、現在、日本は少子化が大きな問題となっています。その一つの要因として不妊カップルの増加。

その数は、5.5組に1組が不妊検査や治療の経験を有してることが報告があります。

これまでの不妊の原因の多くは女性にあるのではないかと考えられてきたが、約半数は、男性にあることが明らかとなっています。

男性不妊の分野はICSI(1992,Palermo),TESE-ICSI(1993)などの生殖補助医療技術が急速に普及したことにより、「男性不妊の原因を解明して、その原因に対する治療を行う」よりもいかに「妊娠・出産をするか」を目的として手術方法が発達してきた分野という特徴をもっている。

例えば、TESEを行う場合には睾丸から精子を見つけ出し、ICSIによって受精、着床、妊娠を狙っていきます。

これは、なぜ精子は精液中にはいないのか?という問題への対処、治療方法はないまま。

「精液中に精子がいないが、精巣内にはいるかもしれない。」
「TESEしかない!」

一方で、精巣静脈溜が原因で精子の問題が考えられる場合には、精巣静脈溜の手術は、原因に対する治療と言えます。

未だ男性不妊の原因、診断法に関して不明な点が多い。

男性側に妊娠に至らないと考えらる原因があった場合にはその影響は、パートナーに問題がなくても治療はステップアップし、体外受精を行うケースもあるため、精液所見を改善させることは治療のステップダウンも含めて重要な役割を担っていると考えています。

男性不妊の原因となりうる疾患

男性不妊の原因

造精機能障害(82.4%)
(精子をつくることができていない状態)
射精機能障害(13.5%)
(膣内へ射精ができない状態)
閉塞性精路障害(3.9%)
(精巣から尿道までのルート(精路)を精子が通過できない状態)

造精機能障害

精液中に精子が存在しない特発性(原因不明)(42.1%)
精巣静脈瘤  (30.2%)
染色体異常 (4.4%)
停留精巣手術後(1.4%),
未治療(0.2%)
低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
先天性(0.6%),後天性  (0.4%)
流行性耳下腺炎による精巣炎

射精機能障害

逆行性射精・膣内射精不能(7.4%)
勃起障害(6.1%)
精巣上体炎後(0.7%)

閉塞性精路障害

先天性精管欠損(0.5%)
鼠径ヘルニア手術後(0.7%)
射精管閉塞(0.07%)

(『我が国における男性不妊に対する検査・治療に関する調査研究 湯村寧ほか』より引用)

この中で、閉塞性精路障害については鍼灸適応外です。
閉塞性精路障害の場合には、専門の泌尿器科の先生の手術が必要となるため、専門医の先生にご相談ください。

この中で特に注目したいのが造精機能障害の原因不明42.1%です。他の論文では60-80%と原因不明の割合はかなり多くまた、治療方法も確立されていないのが現状です。

精子について

基準値精液量(ml) 1.5ml
精子濃度 1ml中に1500万以上
総精子数 3900万以上
総運動率 32%
(前進運動率)
40%以上
(前進運動率+非前進運動精子)
生存率 58%
正常形態率 4%

『精液所見基準値(WHO第5版)』

WHOの精液所見基準値についてですが、これは精液所見の正常値を表しているのではありません。「基準値」です。
この「基準値」とは、通常の性交で自然妊娠するための最低限度を「WHOの精液所見の基準値」です。
この数値を下回ると、この検査結果が出ている瞬間の精子では自然妊娠は難しい。

一方で、精液所見はばらつきが大きいため、『「基準値を下回っている=自然妊娠が望めない」というわけではない。』
下のグラフをみてください。

お一人の精子の濃度の追跡調査
(出典:WHO 精液ラボマニュアル 1992年)

この精液所見は、お一人の方の精子を毎週採取し、120週精子の濃度を調査したグラフです。
精子には、このように変動大きいことが知られているため、検査数値は一回で判断せずに、複数回の検査結果を考慮する必要があります。極端な症例では、午前中と午後でも変動があることが知られています。いつもは午前中に精液検査があるという方は一度、午後にという選択もあっていいと思います。男性の繊細な一面は、この辺りにも表れているようです。

 

年齢と総運動精子数の変化

男性の精子も年齢的な影響を受けることが最近わかってきました。

女性の「卵子」は年齢に比例して「質」が低下
男性の「精子」は精液検査所見の悪化に比例して「質」が低下

男性の場合には、精液所見を改善さることが「精子の質を向上」につながります。

 

精子力と妊娠について

 

「ヨーロッパの4か国の妊娠女性の検討から,5500万/mLまでは,精子濃度が上昇するほど自然妊娠に至るまでの期間が短くなる」(Slama R,et al,2002)

「総精子数と精子濃度が上昇するほど,自然妊娠に至るまでの期間が短くなる」(Zinaman MJ,et al,2000)

「精子運動率,直線運動速度,直進運動率が低下するほど,自然妊娠に至るまでの期間が長くなる」(Buck Louis GM,et al.2014)

「正常形態精子率が低くなると,IUIならびにIVFの成績が不良となる」(Van Waart J,et al,2001)(Check ML,et al,2002)

「IVF/ICSIにおいては、精子パラメーター(尺度)は妊娠率に影響を及ぼさない」(Palermo GD,et al,2017)

 

「精液所見の改善」と「精子の質」

1)精子が造られる約75日間を狙って精子の質の向上を狙う
2)精液採取前日の鍼灸治療により精液所見を改善を狙う
3)射精障害 EDに対して鍼灸治療を行う

この中の1、2が鍼灸治療を行って精液所見を改善し、精子の質の向上を狙っていく方法です。
男性不妊の方への鍼灸治療は、まだ研究がはじまったばかりで論文数も多くありません。
その中でも貴重な論文、学会発表がSR鍼灸烏丸伊佐治景悠先生の発表です。

造精機能の改善を目指した
鼠径部への鍼通電刺激による
精液所見の変化


成人男性(24名)を対象として、鍼治療が精液所見に及ぼす影響を検討したところ、精巣の血液循環と前立腺機能が向上することで、精子数の増加と精子運動率の上昇が認められた。
乏精子症と乏精子症・精子無力症の併発症例では、鍼治療により精液所見が正常値に改善された。
伊佐治景悠『鼠径部への鍼通電刺激による精液所見の改善効果- 精漿成分と精巣血流を指標とした検討 -』「日本アンドロロジー学会第37回学術大会」演者の許可を得て転載)

 

男性不妊に対する
3か月間の鍼治療の影響

精液量 総精子数
精液濃度 精子運動率

 

「この研究は、精液所見が世界保健機構(WHO)の基準値を下回っている方(乏精子症,乏精子症・精子無力症の併発症例)を対象として、週1回の頻度で3か月間(合計12回)鍼治療を行った結果、造精機能に関するすべての所見(精液量、総精子数、精子濃度、精子運動率)がWHOの基準値以上に改善した。」という鍼灸治療が精子所見に効果があったという報告です。
(
伊佐治景悠『勃起障害と精液所見改善への鍼灸治療-現代医学的アプローチからー』医道の日本2019.Vol.78.No.5:47-52)

 

鍼治療精液所見への影響

精子運動率

健常な成人男性 (被験者)32人に、精液採取の前日に中髎骨膜刺激(仙骨に接する深さまで鍼を刺入して刺激)を行い、刺激前後で精液所見を比較して所、精子の運動率が優位に上昇した。
(伊佐治景悠『勃起障害と精液所見改善への鍼灸治療-現代医学的アプローチからー』医道の日本2019.Vol.78.No.5:47-52)

この際対象群は、同じく中髎穴から鍼を行うが、骨膜まで鍼を到達せずに、筋肉内の刺激に留めたところ精子運動率に改善を認めなかった。
2群とも射精→鍼→射精という順序は同様だが、間の鍼の刺激方法が異なることで、結果がかわるという報告です。

造精機能は、約75日必要なことを考えると精子に直接影響を与えているのではなく精子の運動をサポートする因子として、副性器から分泌される精漿が影響を与えていると考えられる。
その中でも前立腺から分泌される前立腺特異抗原が「精液を液状化させること」で「精子が動きやすい環境を整えている。」

 

鍼灸治療の治療
間隔とタイミング

このように上記の伊佐治先生の二つの研究を中心に、

精子を造精するために約75日間1週間に一度のペースで鍼治療を行うこと
精液採取前日に鍼治療を行う(体外受精,人工授精)

この2つの治療のタイミングが当院でも標準にしている治療間隔に設定している。

初診料

 年齢  初診料
 一般  2,000円
学生、未就学児  1,000円

 

治療費

診療項目 治療費
一般治療 5,000円
不妊治療 5,000円
逆子治療 2,500円
高校生・大学生 3,000円
中学生 1,500円
小学生 1,000円
未就学児    800円

※価格はすべて税抜き価格です
※スーパーライザー照射料は上記治療費に含まれております。

セルフケア

パイオネックス 金額
100枚 2,500円
 40枚 1,000円
 20枚  500円
せんねん灸(180入) 1500円

 

自然妊娠に必要な精子濃度、精子運動性

精子濃度(百万/ml)

試験総数 84(76-92)
札幌 89(76-104)
大阪 80(70-93)
金沢 80(70-92)
福岡 98(80-120)

※数字は調整後中央値(95%信頼区間)

自然妊娠が確認された男性の精液所見4都市で測定した日本人男性792名の基準値。
日本人の場合は、精子濃度は8,400万/mlが自然妊娠としては欲しい数字です。

精子運動性(%)

試験総数 77(74-79)
札幌 66(61-70)
大阪 94(93-95)
金沢 60(48-56)
福岡 69(62-74)

運動率では、77%という数字が出ています。
(Iwamoto T,Nozawa S,Yoshike M,et al:Semen quality of fertile Japanese men: a cross-sectional population-based sudy of 792 men.BMJ Open.2013:3:pil: e002223より引用)

WHOの基準値

精子濃度 1ml中に1500万以上
総運動率 32%
(前進運動率)
40%以上
(前進運動率+非前進運動精子)

この二つの票を比較するとWHOの基準値は低く設定されていることがわかります。
そのため、自然妊娠を目指しているがなかなか妊娠することができない。
WHOの基準値は超えているため、問題がないと考えている場合に、自然妊娠を目指すのであればもう少し基準値を高くする必要も検討しなければいけません。

 

STAFF

 【男性不妊担当】 

遠藤彰宏
AKIHIRO ENDO

はり師
きゅう師
あん摩・マッサージ・指圧師
大阪府出身
森ノ宮医療学園専門学校 鍼灸学科卒業
京都佛眼鍼灸理療学校 専科卒業
所属団体
JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)
鍼灸SL研究会
日本臨床鍼灸懇話会
日本鍼灸師会
全日本鍼灸学会
福岡県鍼灸師会
福岡市鍼灸師会

 

女性のための妊活治療
育卵・移植・妊娠維持

【女性不妊担当】 


遠藤真紀子
MAKIKO ENDO
はり師
きゅう師
不妊カウンセラー
福岡県出身
森ノ宮医療学園専門学校 鍼灸学科卒業
所属団体
不妊カウンセリング学会
JISRAM(日本生殖鍼灸標準化機関)
鍼灸SL研究会
日本臨床鍼灸懇話会

 


竹永 百華
MOMOKA TAKENAGA
はり師
きゅう師
熊本県出身
福岡医療専門学校 鍼灸科卒業

岩佐 ゆかり
YUKARI IWASA
はり師
きゅう師
歯科衛生士

福岡県出身
福岡医療専門学校 鍼灸科卒業