2021.10 「福岡視力障害センター」での講演準備
2021.10 .24
「福岡視力障害センター」での
講演準備
2021.10.24 福岡視力障害センターで講演をさせていただけることになりました。
8.10に現地で打ち合わせにいきました。
今回知りたかったこととして、一方的にこちらが何かを講演するということは簡単ですが、
「どうやって参加の先生方の問題解決に役立つか」ということをテーマにした際に、
普段から抱えている問題なのか。
このコロナ禍だからこその問題なのか。
そこを考える必要がありました。
もう一つ、対象者はどんな方なのか。
全盲なのか、弱視、視野欠損。
視覚障害と一括りにしても様々です。
なぜその対象が知りたいかというと、当日のスライドの準備や配布資料の形が変わってきます。
今回の演題テーマは
「個々の患者様の真のニーズのとらえ方、問題解決への アプローチ~施術者に必要な洞察力・思考力・技術力・コミュニケーション力を磨くために~」
というテーマでお話をさせていただきます。
このテーマは、受講者の方に向けてというよりも、現在自分たちも努力をしている点で、
「何を」「何に」「どうやって」変えるのか。
私たちが取り組んできた課題お話させていただきながら、現在の課題についても共有し、一緒に問題解決をしていきたいと思います。
打ち合わせを通じて、担当教官の 石川様には理解していただけた様子。
以下打ち合わせ後の返信
お打ち合わせの時間にも具体的で簡潔な説明をしていただきありがとうございました。
仮説(問題提起)から結果を得るまでの、思考プロセスや治効理論において、「制約」がキーになっているという考え方は、日常生活や仕事、人間関係など多くの場面で活かせますね。
わたしも本日のお打ち合わせを通して、考え方や視点を変えるきっかけをいただいたように思います。ありがとうございました。
10月の研修会では多くの受講者が今後の臨床に活かせる洞察力や思考力等を身につけられることと確信しております。
※当院で問題解決のために活用している「理論」、「思考ツール」
思考プロセス(教育のためのTOCfE)
制約理論
「ザ・ゴール」「ザ・ゴール(コミック版)」
思考プロセスで登場する「ロジックブランチ」「ブランチ」と呼ばれる思考ツールは、論理性を構築するツールです。
下の箱が「原因の箱」上の箱が「結果の箱」
これを院内の研修で使用したりしますが、このシンプルな構造を説明するにも
「原因を示す四角」とそこから伸びる「矢印」そして「結果となる四角」
通常ではこんな表現を活用しますが、これを試しに説明したところ、
「矢印の方向はどちらを指していますか?」
これが打ち合わせの中で登場した私の初体験でした。
当院の研修では見えていないものを見える化するための一つの試みですが、
これが視覚障害の先生には、視覚的に見える化するのではなく。
各先生方に言葉を聞いてビジュアルをイメージできるようにするという見える化。
これを全てのスライドで実行していく必要があります。
1枚1枚のスライドを丁寧に言葉を紡いでいく。
これが今回の私の大きな課題。
ここを丁寧に取り組んだ先に、また自分自身の表現方法も、日常の臨床も変わってくるはず。
そんなことを昨日の石川さんとの打ち合わせの中で感じました。
しっかりと準備していきます。
自己紹介
田中はり灸療院 遠藤彰宏
このページは、福岡視力障害センター用の講演原稿やスライドを作成する一貫でのブログを書き出していますので、
まずは、自己紹介から始めたいと思います。
初めまして。福岡県福岡市中央区の田中はり灸療院で勤務している遠藤彰宏です。
勤務となっていますのは、わたしは妻の実家に勤めていて、妻が3代目の社長です。
田中はり灸療院は 1948 年に開業して、現在73年が経ちました。
コロナ禍ではありますが、 100年鍼灸院を目指していること。
そして、その先にどんな鍼灸院の形を残せるのか。
具体的な形が決まっているわけではありませんが、
鍼灸院として「守りたいもの」「残したいもの」
「守りたいもののために、変えなかればいけないもの」
日々もがきながら、答えのない旅を仲間と共にしています。
私自身、みなさまの前で本日はお話をさせていただいておりますが、
同じ挑戦者です。
今日は、こんな凄いことをしているという話は出てきません。
名人芸のような鍼灸も持ち合わせていません。
私自身が鍼灸師になって、 17 年が経過しましたが、どんなことに課題を持ちながら歩んできたのか。
その問題との向き合い方、もがいてきた過程の中に、
もし「今、ご自身のことで悩んでいる」「患者さんのことで悩んでいる」「経営について悩んでいる」
色々なところに問題は起きていると思います。
その中で、何か一つ行動を起こす時のヒントになれば幸いです。
現在は、私、妻に加えて4人の鍼灸師、鍼灸師ではない正社員が1名、受付1名、鍼灸学生のアルバイト1名の合計9名で働いています。
決してずっとこの規模で鍼灸院を営んできたわけではありません。
一つずつ変化を起こしてきた結果、今の状態になっています。
この先も、問題を解決し続けるつもりでいますので、変化をし続けていくと思っています。
鍼灸学校へ入学
高校生まで野球ばかりやっていた私が鍼灸師を目指します。
一つは、自分が怪我をし、鍼灸治療を受けた体験によって鍼灸の素晴らしさを実感したこと。
もう一つは、私は4人兄弟なんですが、母は子育て中に疲労が溜まると頭痛が頻発、
幼少期は埼玉県所沢市に住んでいて、国立障害者リハビリテーションセンター内の鍼灸臨床を受診をしていたこと。
私自身は、少年野球で同じリハビリテーションセンター内のグランドを活用させていただいたりして、身近な存在でした。
父親も鍼灸治療について、肯定的な意見の持ち主だったこともあり、鍼灸師を目指すことに背中を押してもらいました。
高校生の頃は大阪に住んでいましたので、自転車で通学できる範囲の森ノ宮医療学園専門学校を受験しました。
この時、同級生に妻が在籍していたことで、私の鍼灸師としての道を広げていただきました。
この時に妻と出逢っていなければ、柔道整復師の資格を取って、今とは違う価値観で仕事をしていたと思います。
先代の田中正治が弟子入りをしていた吹田市の米山鍼灸院の先生方、米山榮先生、森ノ宮医療学園の先生方、日本臨床鍼灸懇話会の先生方。
この出会いは、妻が起点になってはじまり、そして本当に素敵な先生方と出逢えました。
この時代にお世話になった先生方に鍼灸の技術的なことを教わった以上に、
鍼灸師としての生き方を学ばせていただきました。
まだまだ実現できていない課題が山積みですが、この頃にいただいた種を発芽させ、成長させたいと思って生きています。
米山博久先生が常に学生やお弟子さんに言われていた
「鍼灸師である前に、良き人格者でありなさい」
この言葉を奥様の米山由子先生より教わりました。
米山由子先生には
「心地よい鍼をしないさい」
「鍼灸を専門で仕事をしなさい」
はりきゅうの免許取得後は、
「あなたの鍼で、はりきゅう全体の評価がされます。そういう責任を持ってはりきゅう治療を行ってください」
森ノ宮医療学園専門学校の鍼灸室の佐藤正人先生からは
佐藤正人先生の師 代田文彦先生「鍼灸は今後も残るが、鍼灸師は今後努力しなければ鍼灸師という職業は残らない。そういう危機感を持ちなさい」
この言葉は、佐藤先生が日産厚生会玉川病院東洋医学研修センターで代田文彦先生の研修を受けておられた時に教わった言葉だと教えていただきました。
米山榮先生
「はりが他の治療と明らかに違う点は、組織損傷を介して、治癒起点を起こしている点が明らかに違う。」
「診断の第一歩は、その疾患を思いつくこと」
「『適応・不適応』はよく議論されるが、「社会的不適応」がある。』」「医師になった私にも不適応はある」
福岡に来る以前に、本当に大切な時間を過ごさせていただいた。
あまりにも貴重な時間。
自分のためだけではなく。
これは今一緒に働いている仲間たちにも伝えて行かなければいけないと改めて実感。
(続く)
当院が得意とする専門分野
妊娠出産のための鍼灸治療
痛み(疼痛)に対する鍼灸治療
STAFF
#1 遠藤真紀子 CEO (代表取締役社長) はり師 きゅう師 |
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#4 |
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#7 髙田良子 受付/事務 当院で30年勤務 どんなに昔の方からお電話をいただいても 「〇〇さんお久しぶりですね」 この安心感に私たちは支えられています。 当院のレジェンド。 |