突発性難聴にステロイド(プレドニン)治療は有効?

突発性難聴にステロイド(プレドニン)治療は有効?

突発性難聴には何の前触れもなく急になるため、まさか自分がというように、予備知識もないまま治療がスタートします。
ステロイドと聞くと副作用も心配という方も多いと思います。
ステロイドのイメージとしてリウマチなど長期的にステロイドを使用するような疾患と同一に考えている方が多いのがその原因の一つです。

突発性難聴のように短期で集中してステロイドを使用する際にはもちろん基礎疾患として糖尿病や妊娠中など突発性難聴の重症度などと合わせて考慮する必要があります。
個々の患者さんの症状とお薬については耳鼻科の医師、薬剤師の方にお尋ねいただきたいと思いますが、あくまでも一般論として参考にしていただければと思います。

突発性難聴の治療方法

1. ステロイド療法

ステロイド療法は、突発性難聴の第一選択治療として広く用いられています。炎症やむくみを抑える効果があり、内耳の血流を改善し、聴覚細胞の回復を促します。通常、内服薬や点滴で投与され、早期に治療を開始することが重要です。

2. 高気圧酸素療法(HBO療法)

高気圧酸素療法は、酸素を体内に多く取り込むことで内耳の血流を改善し、聴力回復を促進する治療法です。特にステロイド療法と併用することで効果が期待されますが、専門の医療施設でのみ行われる治療です。

3. 血流改善薬

内耳の血流を改善する薬(例えば、プロスタグランジン製剤やカルシウム拮抗薬)も用いられることがあります。これらの薬剤は、ステロイド療法と併用されることが多いです。

4. 抗ウイルス薬

突発性難聴の原因としてウイルス感染が疑われる場合、抗ウイルス薬が投与されることがあります。しかし、この治療法の効果についてはまだ議論が続いており、明確なエビデンスは限られています。

5. 安静とストレスの軽減

安静を保ち、ストレスを軽減することも重要です。過度のストレスや疲労は、突発性難聴の発症や悪化に関与することがあるため、生活習慣の改善が推奨されます。

6. 補聴器や人工内耳

重度の聴力障害が残った場合には、補聴器や人工内耳を利用することも考慮されます。

突発性難聴の治療は、発症からできるだけ早く開始することが非常に重要です。治療が遅れると、聴力の回復が難しくなることがありますので、早期の診断と治療が求められます。

 

という種類がありますが、突発性難聴の治療の第一選択としては、ステロイド治療が一般的です。

ステロイド療法の効果

ステロイドは、突発性難聴の原因と考えられる内耳の炎症やむくみを抑える効果があります。炎症を抑えることで、内耳の血流が改善され、内耳の聴覚細胞の回復を促進することが期待されています。
治療は通常、発症から早ければ早いほど効果が高いとされ、特に発症後2週間以内に治療を開始することが推奨されます。
とにかく1日でも早く炎症に対してアプローチをするというのが非常に大切です。

治療方法

ステロイドは、主に内服薬や点滴として投与されます。治療期間は一般的に1〜2週間で、医師の指示に従って徐々に減量していく方法が一般的です。

注意点

ステロイドは副作用もあるため、使用には慎重さが求められます。例えば、免疫力の低下や血糖値の上昇、胃腸障害などが挙げられます。したがって、突発性難聴が疑われる場合は、速やかに耳鼻咽喉科の専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。

突発性難聴のステロイド治療と合わせて行いたい
鍼灸×スーパーライザー治療

ステロイド治療と合わせて行いたいのが鍼灸とスーパーライザーの併用治療です。
ステロイドの治療中から併用することが可能です。
できる限り早くこちらも治療を行いたいので、気になる方は突発性難聴に対する当院の治療についてもご参考にされてください。

文責:遠藤彰宏