01 肩の痛みを治療する上で大切にしていること

image111当院では、整形外科で治療しているが、症状が改善しない。
マッサージや整体に行っているが改善しない。

鍼灸治療は、残念ながら第一選択として治療に来られているケースよりは、いくつかの治療を行ったが改善しないので、当院を受診するというケースが多いです。

中には、「他の鍼灸治療院に通院をしているが、どうやら経絡治療や、中医学の概念で治療しているようで、きちんと問診・診察をしてもらえていない」

こんな意見も伺います。

当院では、皆様の大切なお身体を治療させていただく上で、大切にしていることがあります。

痛みがどこから発生しているのかしっかりと見極める力

当院に来院する肩の痛みは、四十肩、五十肩は来院の多い症状です。

すでに整形外科で、診断を受けている患者さんや、誰かに相談した結果「私は、四十肩、五十肩です。」と患者さんは訴えて来院されます。

実際に来院されると、患者さんの肩の痛みの原因は、
「たしかに肩関節周囲炎ではあるが、五十肩まで進行していない。」

肩が挙がらない原因が「腱板断裂」

また痛みは、安静にしていても起こるため
「心臓が原因」や「内臓が原因」だったということがあります。

私たちは、まずしっかりと問診・診察を行い患者さんが悩んでいる症状がどこからきているのか推察する必要があります。

恩師の教えの一つに、「まず患者さんを傷つけないこと。自分たちの仕事の範囲をしっかり見極めなさい」があります。当然、心臓・内臓が原因であれば病院への診察や当院から救急車を要請する必要もあります。

当院は、安心して治療にお越しいただけるように「治療技術」はもちろんですが、徹底して「診察力」を磨いてきました。

※整体・マッサージなどの無資格者の施術では、疾患を見逃す事故も多いのが現状です。知識もない素人の方に身体を任せるのは非常に危険です。骨折や捻挫、外傷などの報告も多数ありますので、治療を目的での通院は、非常にリスクが伴います

02当院へ来院する痛みのパターン

 四十肩・五十肩

四十肩、五十肩の典型的な症状としては、
「急性期」
・きっかけがある。きっかけがないに関わらず、肩に痛みが続いている
・だんだん痛みが強くなり、寝る体制によって痛くポジションを取りにくい
・整形外科・整骨院、マッサージを受けるが芳しくない
・痛み以外にも、肩が固くなり、生活に支障をきたす
(シャツが着にくい、髪がときにくい、下着ホックがとめれないなど)
・ほかの病気・疾患がない

「慢性期」
・痛みはこれまでのように、どんどんひどくなることはないが、改善もしない時期

「回復期」
・いよいよ雪解け!治療をするたびに痛みが和らぎ、関節の動きも改善してくる時期

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「四十肩・五十肩」は期間の差は個人差があります。なぜ?

「急性期」→「回復期」

1~3か月で治る方に多いのがこの経過です。
上記グラフの赤線で始まり、鍼灸治療開始後、青に速やかに移行し、回復期へ。
このケースでは、痛みの強さも軽い状態で、改善に向かっていきます。

この時の治療の目的は、「肩関節周囲で起きた炎症の鎮火」にあります。

家事が起こり、燃え広がらない間で、しっかり消火活動を行うことで、早期に解決をはかります。

「肩関節の中で、どの組織が悪いのか」を特定し、
鍼治療の特徴として、
「患部の近くを刺激可能」を活かして治療を行っていきます。

症例A-1#1右五十肩 61歳男性

右の肩が2か月程前より痛みを自覚し、整形外科にいってレントゲンの結果「特別な異常はない。五十肩でしょう」と診断され、湿布薬を処方される。
湿布を自宅で貼って過ごしていたが痛みが強くなる。また湿布にも負けるため貼りたくない。
耳鳴りの症状もあるため、当院での治療を希望。

所見)前方拳上は可能、側方拳上が困難:外転90度で痛み
他動運動では、やや固さを認めるも強い硬縮はない

評価)外転での痛みが強いことから、棘上筋や三角筋を中心に障害部位を推定

治療)特に効果的な治療として肩髃穴、四瀆穴を選択
関節周辺、星状神経節にスーパーライザーを照射
耳鳴りに対して内耳への照射と頚部の鍼治療を追加

経過)痛みは治療ごとに減少し、5診目終了時点で、ほぼ改善

「急性期」→「慢性期」→「回復期」

発症してから半年から1年経過して来院する五十肩・四十肩。
痛みが起こり「急性期」まだまだ痛みは強くなっていきます。
関節に固さも出現し、慢性期へ。

これまでは、痛みが強かったので、治療を受けるどころか、肩を触れられるのも嫌だった。
痛みはピークを過ぎてきたが、関節がまだ固く。服の脱ぎ着も大変(「回復期」)ということで、鍼治療に来院。

この時期に入れば、鍼で肩の拘縮部分へ積極的にアプローチが可能なため、治療ごとに関節の可動域があがり、非常に喜ばれます。

症例A-2 #左四十肩 45歳女性

左肩が半年前より痛みを自覚。
少しずつ痛みは悪化しているが、我慢ができる。

しかし、3か月を過ぎたあたりで、痛みがさらに強くなり服を脱ぎ着が困難。
下着を後ろで止めることはできず。ホックは前で止める。

整形外科を受診し、治療開始も変化がない。
むしろまだ悪化は続いている。

鍼治療という選択肢は、自分にはなかったが、ご両親の薦めで鍼治療があることを知り当院を受診。

所見)前方拳上は可能、側方拳上が困難:外転45度で痛み 伸展15度
他動運動でもしっかり固さがわかり、関節拘縮がある状態。

評価)外転での痛みが強いことから、棘上筋や三角筋を中心に障害部位を推定
それ以外に、伸展が困難なことから大円筋や、広背筋なども治療が必要

治療)特に効果的な治療として肩髃穴や三角筋部、大円筋、広背筋を治療することで、早期に伸展可能

関節周囲へは、体位変換ごとにスーパーライザーを照射

経過)痛み、関節の可動域が、治療ごとに改善し、10診目終了時点で、ほぼ改善

頚椎椎間関節性タイプの痛み

頚椎椎間関節の痛み頚椎の椎間関節の周辺で炎症が起きるとその痛みは、頚だけでなく、肩や肩甲骨の内側に痛みが生じます。
当院に来院するまでに、「マッサージに行ったが、改善しない。」「整骨院に行ったが、改善しない。」といって来院されます。
四十肩、五十肩であれば肩を動かした際に痛みが起きるが、頚椎からきた痛みの場合には頚部の動きで痛みが変化します。ただ、痛みだけを聞いて、そこを刺激するなら素人でもできますが、残念ながら当院にお越しになる方は、きちんと診察を受けずに施術され何も改善されずに来院されています。
頚椎は7つ(C1-7)とあるが、それぞれの間に関節面があります。症状の発信源となる高さによって、痛みの部位は、右図のようにC2-3であれば頚の上部から後頭部にかけての痛み。C5-6、C6-7では、肩凝りに近い痛みが生じます。

症例 60歳 男性 左肩甲骨内側の痛み 左頚部の凝り感

1週間程前より、特に思いあたる原因なく発症。
少しずつ痛みが強くなり、先週の土曜日に痛みが最も強くなる。
1週間経過しても症状が改善されないため当院を受診。
以前より肩凝りは、経験あるが、今回の痛みは今までとは違う。

所見)
・胸痛、息苦しさなし
・冷感、冷や汗なし
・頚部の動きに連動して、肩の痛みが増える

補足)
今回の症状には、直接的な原因はないものの、身内の病気のことで心労が重なったことは、痛みの原因の一つの要素としてご本人は自覚している。

評価)頚部の動きで痛みの再現があること、肩の動きでは痛みが増強されないことから、
肩甲骨部の痛みは、筋肉性よりも頚椎下部周辺からの痛みと推察して治療を行う。

治療)若い頃に鍼治療の経験があり、刺鍼の際に鍼が好きということだったので、置鍼だけではなく、手技鍼(雀琢術)を行い心地よいひびきを出しながら治療を行う。
治療中にも、「先生!そこが悪いんです。」というマッサージにも似た感覚を再現しながら鍼治療を行う。治療直後に痛みは10→3へと変化。痛みの質がピリピリとした性質だった状態から角が取れたような丸みのある鈍痛へと変化。

この症例は、3日後に治療に来院された際には、すっかり痛みは良くなり、普段感じていた肩凝りの症状だけになっていたため、肩凝りの治療と、心労もあったことから、ストレスに対する治療穴(身柱、百会穴などを追加)

筋筋膜性疼痛症候群:トリガーポイントタイプ

ショルダーペイン1米国のトラベル博士が中心として研究された筋肉が起こす痛み、「筋筋膜性疼痛症候群 (トリガーポイント:引き金点)」という考え方があります。
トリガーポイントは、筋肉を触った際に索状の硬結というしこりがあります。
図中の×印にトリガーがあると赤の部位へ痛みが起こります(関連痛)。この際治療ポイントは、赤い痛みの部位ではなく、×印の部位が治療のポイントとなってきます。

鍼灸治療で用いる経穴とも非常に一致しており治療点としても有効なポイントです。

治療の中でも、意識的に、無意識的にも鍼治療では用いていきます。

当院の治療は鍼治療+SUPER LIZERでよりやさしく、より再現性のある治療へと進化

痛みのない鍼は日本人の感性が活かされた工夫

鍼治療で使用する「はり」は、先が注射針よりもずっと細く、皮膚に滑り込むように刺さっていくため、刺激が少なく痛みを感じにくい特徴を持っています。

また、鍼を刺す際に「鍼管(しんかん)」と呼ばれる筒状の道具を使うことで鍼が刺入される痛みを抑えられます。筒を使い鍼柄を指先で軽く叩けば、鍼先が瞬く間に身体に刺さります。

これは「管鍼法(かんしんほう)」と呼ばれる方法で、いつ刺されたか気づかない程です。当院ではこの方法を採用しています。

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鍼は細く尖端は丸い

鍼治療が痛くないもう一つの理由に、鍼の太さがあります。蚊が刺す感覚を痛いと表現する方は少ないように、当院で使用している鍼も非常に細く蚊の口先とほとんど変わらない太さの鍼を用いています。

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こんなに小さな赤ちゃんを治療しているのも当院の大きな特徴です。笑顔で治療を受け、笑顔で帰っていきます。
この子のお母さんも妊娠前から鍼治療を行い、妊娠期、出産後のケア(往診)を行い現在はお子様も治療しています。

使用鍼のシングルユース(ディスポ鍼)

エイズやB型肝炎・C型肝炎・メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が引き起こす院内感染が大きな問題となっています。

患者さんの血液や体液が注射針などの医療器具に付着し、注射針を誤って指などに刺した医師や看護師が発病するといったケースが多く報告されています。

私たちは、患者さんの身体を守り、私たち自身の身体を守る必要があります。

このような危険を減らすために、当院の医療器具のディスポ-ザブル化(一回使用し廃鍼)を徹底、医療機関の注射と同じ基準で、当院では衛生管理を重要視しております。

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SUPER LIZERの併療image28

当院ではSUPER LIZER(東京医研社)の近赤外線(直線偏光近赤外線療法)を鍼灸治療に合わせて併療しております。

SUPER LIZERは多くの大学病院で、多くの疾患・症状治療に使われています。

①近赤外線は身体の中に一番深くまで届く光です。
②直線偏光処理した光は傷を早く治す力があると言われております。

この二つの特徴を鍼灸治療と組み合わせることで、より効果が発揮されます。

深達性

体内の水に反応しない特殊な光を放出することで、深部の神経節に照射(SGR:星状神経節近傍照射)を行うことで、星状神経節ブロック(SGB)と同様の反応を引き出すことが可能です。

スーパーライザーの周波数帯解説の図

スーパーライザーによる治療の図

①過剰ストレスによる緊張をときほぐします

スーパーライザー星状神経節照射(SGLまたはSGR)によって副交感神経の働きが高まり、リラックス効果が得られます。
これで、ストレスや不規則な生活によって出ていた自律神経失調による症状が改善します。過剰ストレスによる交感神経緊張は、徐々に時に急激に身体に影響を及ぼします。
ストレスに気づいてはいても、対処法が見つからないという方が多いのではないでしょうか?ストレスは生活習慣病のリスクとして極めて重大なものです。生活習慣病を発症しないためにも予防が大切です。

②全身で血流が良くなります

血行を良くする副交感神経に直接アプローチするため、照射が終了して15分後でも血行が良い状態が続きます。
血行が悪い所には栄養や酸素が届きづらく、創傷治癒が遅れ、免疫力の低下、老廃物の代謝も阻害され老化が進みます。
スーパーライザーで手足だけではなく、胃腸などの内臓や脳を含めた全身の血行を良くしておくことは、今ある症状を取り
除くことだけでなく、将来の病気の芽を摘むという予防医学効果もあります。

星状神経節照射後の手と顔の温度変化
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その他の当院での取り組みについて特に注力している症状

顔面神経麻痺の鍼灸治療

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