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妊娠 出産を望む方へ鍼灸の役割   “妊孕力の向上”

再現性のある治療を追究

“妊娠をしたい”という願いをもっている方が多く当院へ来院されます。
それぞれ異なった背景をもった方が来院されます。

『妊娠を希望してからの期間』
『治療段階(一般不妊、体外授精、不育症、着床前検査、男性不妊など)』
これまでの治療経験や結果』
『ご年齢』
『社会環境』
『家族関係』

私たちは、それぞれ患者さんごとに、鍼灸師としても鍼灸院としても違ったアプローチや距離感が必要だと考えています。

当院では、最新の治療設備を有しながら、継続して来院していただける治療費を維持するために
“WEB広告もしない”
“WEBも手作りで作成しております”

そのため、WEBに辿りつくまでに少し時間もかかったのではないでしょうか

妊娠するには
“冷え症を改善して体質改善をしましょう”
“東洋医学的な証をもとに治療を行い、妊娠しやすい母体作りをしましょう”

そんな言葉を目にしたと思います。

それで本当に妊娠に近づくことができるのでしょうか?

私たちが出した答えは“NO”です。

当院では、鍼灸院ですが東洋医学的な表現は基本的に使うことはしません。

丁寧に問診をすることで
患者さんの現在地をしっかりと認識し

どういった治療が必要なのか

具体的に
“何を”
“どうやって”
“何に変えるのか”

わかりやすい言葉で
納得のいく説明をしたい と考えています

患者さんの希望を叶えるための大切な治療方法は

JISRAM『一般社団法人日本生殖鍼灸標準化機関(旧不妊鍼灸ネットワーク)』
レーザーリプロダクション学会
不妊カウンセリング学会
全日本鍼灸学会
中村一徳先生 私塾 など

毎月各地へ学会・勉強会等に参加し、そこで得たものを治療・説明に活かしております。

すべてに共通しているのは
“再現性のある科学的な手法を目指す”
“現在の日々進歩する医学の中で、鍼灸治療を科学の視点をもって再評価し続ける”

私たちは幸運にも
良い患者さんに恵まれ
良い指導者(鍼灸師,医師,看護師)に恵まれました

妊娠、出産を望む患者さんにとって大切な時間を
私たちは、真摯に向き合い治療を行っていくことをお約束します

田中はり灸療院 

 

“何を変える”

どんな方が来院するのか

来院が多いのは不妊治療専門の高度生殖医療施設へすでに通院中の患者さんで

『採卵前の段階』
・タイミング法、人工授精を行ったが良い結果にならずはじめての体外受精
・体外受精へ進んだが採卵ができない
・受精卵の分割が止まってしまう
・流産を繰り返してしまう

『採卵後の移植準備』
・移植に向けて体調を整えたい
・採卵をしたが、子宮内膜が薄い
・移植前後に鍼治療を受けることで妊娠率が上げたい

 

自然妊娠 タイミング法 人工授精

・結婚してすぐに妊娠をしたい
・妊娠に向けて身体作りをしたい
・基礎体温が乱れている
・冷えがあり、血行が悪い
・なかなか妊娠できない

それぞれの治療段階において

“何を”
『卵子』『子宮』『受精卵の許容』

“どうやって”
『鍼』『灸』
『スーパーライザー』『生活指導』

“何に変えるのか”

治療戦略は、それぞれ変わります。
変化に必要な治療期間も変わってきます。

“全体を最適化する”という視点

全体のつながりを意識しつつ
“個別を最適化する”という視点

『妊娠』『出産』にはこのどちらの治療も欠けてはならない大切な要素です。

転院から認識する当院の違い!

image75「全身の治療」「不妊症に対するアプローチ」両方を特化
不妊治療をされている多くの方は、身体的な負担、心理的な不安も多く心身ともに治療をしていく必要があります。
「不妊治療は骨盤の血液を改善すること!」と言って不妊治療以外の治療をしない鍼灸院や、整体、マッサージがあるようですが、当院では、冷え症、生理痛、頭痛、腰痛なども含め同時に治療を行い改善を図っていきます。健康な身体、健康な心の状態と卵巣や子宮の状態は密接に関係しており、切り離すことはできません。健康な身体の状態を基礎として、さらに卵巣、子宮への働きを全力で行います。

「スーパーライザーの不妊治療への応用」
image28現在は、医療機関でも低出力レーザーが導入され星状神経節の照射を行う医療機関も増えました。ネットで検索しますと医療機関では、かなり高額なことに驚きます。スーパーライザーは、当院も加盟しています『日本生殖鍼灸標準化委員会 JISRAM』の多くの先生方が導入され、より高い確率で妊娠されています。
※これまで、鍼灸治療単独では難しいと考えられた患者さんの妊娠など

照射の部位も星状神経節周囲だけではなく、卵巣動脈の附近、寛骨閉鎖孔付近、着床に向け子宮動脈など応用範囲も広く、その方の現状に合わせて治療を組み立てていきます。
また、来院される患者さんすべての方に平等に照射でき、最高品質の治療を求め3台導入して日々の臨床に活用しております。

スーパーライザーについての詳細はこちらへ

ジスラムの詳細についてはこちらへhttp://jisram.com

image76「治療の詳しい説明」
不妊治療は進化を続けている分野であるため、状況はすでに変化し続けています。そのため当院では、「様々な院へ通院している患者さんの最新の情報」「不妊カウンセリング学会」「JISRAM研修会」「不妊医療施設の見学」「他学会の参加」などで常に情報をアップデートしています。

すべての治療には目的があります。当院の治療だけではなく、病院での治療も同様です。現在受けている治療についてもお聴きしお話しをした上で、治療の計画をご説明しております

現在インターネットが発達し、情報化社会になっています。情報の発信量、発信の質には限りがあります。また、その情報はすでに最新ではない場合もあります。 どうぞ、当院へ足を運んでみてください。

「こんな鍼灸院があるんだ!想像以上だ!」を実現することをお約束します。

すべての妊娠(自然妊娠、人工授精、体外授精)に共通していることは受精卵は“胚盤胞で着床”する(現在再編集中)

image19自然妊娠、人工授精、高度生殖医療に共通していることは、子宮に着床する際には受精卵(授精卵)は胚盤胞へと分割し着床するという点があります。

1)卵巣から『排卵』が起こる
2)卵管采でピックアップ(卵子を子宮内に取り込む)
3)卵管内にスタンバイしていた精子と出会い授精
4)授精した卵子は、卵管内を子宮腔へ移送しながら分割
「2細胞期胚」「4細胞期胚」「8細胞期胚」「桑実期胚」「胚盤胞」

そして着床し胎盤から栄養をもらえるまで受精卵は自力で生きていかなければなりません。

 

 

この良い卵子を育てるということで、JISRAMではこれを“育卵治療”と呼んでいます。
スーパー等で売られているワンパック200円の卵のように大量生産された卵ではなく、離し飼いで、食糧に、環境にこだわった上質の卵を1個何百円という卵のイメージです。

これが妊娠を目指す方への鍼灸治療の大きな柱だと考えています。

 

体外受精という視点から卵子の重要性:

ART(高度生殖医療)を行う理由は様々です。卵管閉塞、ピックアップ障害や男性不妊等でARTを行う場合には、その原因を回避できているにも関わらず、授精障害、分割停止、着床障害といった新たな課題により妊娠に至らない方がいます。
その方々に3か月から半年間鍼灸治療、近赤外線照射治療を継続することにより妊娠される方が多く、これは単純に複数回ARTを行ったから以外に妊娠に至った理由があるのではないか。これは“卵子の質を向上させる”という育卵治療が一つの鍼灸治療を行う上での重要点だと考えます。

卵子は排卵の120日前より成長を開始します。3か月から半年という期間で鍼の効果が発現するというのはその期間と重なります。この成長時期に、卵巣に栄養豊富な血液が流れている状態を作ってあげることで栄養豊富な卵子を作ることは可能だと考えています。

当院の治療理念“BEYOND”

image22BEYONDには、範囲や限界といったものを“超える”という意味があります。

私たち鍼灸を施術する側がもっている“鍼灸”  患者さんが想像する“鍼灸”

私たちは、まず“鍼灸”にこだわりながら、 “鍼灸院”になにができるのか

私たち“鍼灸師”になにができるのか

こういったことを考えながら、お子さまを望んでおられる方々に対して行動をとるようにしています。

そのため医学知識を習得するために、不妊カウンセラーとして多くの情報を持つ必要や、日々進化する生殖医療の情報を患者さんとも共有しながら常にアップデートしています。

妊娠に関わる基礎的な知識を共有し、大切な時期を過ごしていただきつつ、妊娠に向けて今どう行動するのがベストかを考えながら治療を行っております。

ART(高度生殖医療)ステップアップされた方に対しては、鍼灸治療もより個別ののアプローチ方法の必要性があります。体調を整えるという鍼灸の基本は当たり前のことです。
①骨盤内の血流を上げるためには、どういう鍼を用い、どういう刺激が必要なのか
(卵巣に働きかける鍼、子宮に働きかける鍼)
②卵質を向上させるために、どの時期に血流量を上げていく必要があるのか
③移植前後の治療
④着床後からの治療

これまで不妊治療に関する鍼灸治療を積極的にしてこられた先生方によって、不妊の鍼灸治療は大きな転換期にあります。日々進化する医学と向き合い患者さんの希望を叶えるために、当院も日々進化をしていくことをお約束します。

 

当院の治療の特徴の一つがスーパーライザー併療

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当院ではSUPER LIZER(東京医研社)の近赤外線(直線偏光近赤外線療法)を、鍼灸治療に合わせて併療しております。SUPER LIZERは多くの大学病院で、さまざまな疾患・症状治療に使われています。自律神経失調症をはじめ、ホルモンや血流の悪化が原因となる病気に対して、非常に優れた効果を発揮します。他の光線療法との違いは、深達性にあります。

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低反応レベルレーザーと高反応レベルレーザー

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低反応レベルレーザーの不妊に対する効果として、末梢循環の不良による卵巣機能や卵子の質の低下が認められる方に対して,卵巣血流の増加が卵子の発育に好影響を及ぼし,その結果,ARTに対する反応を高めると要約できるということを、医師で長年不妊症に低反応レベルレーザー治療を活用されてきた藤井俊史先生、大城俊夫先生が論文の中で解説されており、また不妊鍼灸ネットワークの中村一徳会長をはじめ多くの会員が臨床に使用し、効果を実感しております。

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体内の水に反応しない特殊な光を放出することで、深部の神経節に照射(SGR:星状神経節近傍照射)を行うことで、星状神経節ブロック(SGB)と同様の反応を引き出すことが可能です。

 

鍼灸治療で効果が期待できる期間!

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排卵に至るまでに、長く冬眠してきた原子卵胞が活動をはじめ、1次卵胞、CLASS1へと成長をしていきます。その際卵子の栄養を運ぶために大量の血流が必要になります。
不妊治療の際に現在治療を行っているは、今現在のためだけではなく排卵という未来に向けた準備をしている治療になります。
ARTをすでに開始している方や、年齢が35歳以上の方には5日に1度の治療間隔で来院していただき治療を行っております。
※来院され1か月、2か月で妊娠される方もいます。この際には、『タイミングの取り方の工夫』『ホルモンの影響』『子宮内膜』という短期間で変化のでやし要因に作用したと考えます。
※ご年齢、挙児希望からの期間、これまでの病院での治療歴により予測

妊娠のメカニズムについてと一般の方の治療について

妊娠は多くの条件がそろって、はじめて成立します。
妊娠に必要な11の条件についてご紹介します。

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①充分な数の運動性のある正常形態精子が射精される

②排卵日直前に増殖した頸管粘液内へ充分な数の精子が侵入する

③子宮腔から卵管膨大部へと精子が到達する

④卵管が順調に発育し、排卵可能な成熟卵に至る

⑤成熟卵に多量のLHが作用し、卵胞の排卵を誘発する

⑥排卵後に卵胞に依存した莢膜および顆粒膜から黄体が形成される

image25⑦卵管尖端の卵管采によって卵が捕捉される

⑧卵管膨大部で精子と卵が遭遇し受精する

⑨受精卵(胚)は分割を繰り返しながら子宮腔へ移送される

⑩増殖期内膜から着床可能となる分泌期内膜に変化する

⑪胚盤胞へ達した胚が子宮内膜へ着床し、妊娠は成立する

上記①~⑪のように、妊娠は射精から着床に至るまで全ての機能が正常に働いて初めて成立します。

その過程で1か所でも決定的な異常があれば妊娠に至りません。またタイミングがあっている場合でも1回の排卵あたりの妊娠率は30%と言われています。その後1年以内に90%(累積妊娠率)の方が妊娠されます。

“決定的な異常がない”もしくは“決定的な異常がないことが前提”でタイミングを図っていくことが第一選択です。

当院では、問診や診察で大きな異常がない場合には、妊孕力の向上(全体の機能を高める)を目的に治療を行います。ARTを行っている方への鍼灸治療を一般不妊の方にも応用しながら、早期に妊娠いただけるように努力しております。

妊孕力の向上以外に
①妊娠への理解
②タイミングの見直し
③基礎体温について
④婦人科受診のタイミングについて
を理解していただくことも大切にしております。

体外受精における鍼灸の役割

ART(高度生殖医療)の課題

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鍼灸に来院する方の課題は、大きく分けると上記の①~③と妊娠の維持という4つの課題に分けることができます。

①採卵:自然周期採卵、ショート法、ロング法など様々な方法で、卵巣を刺激するも採卵がうまくいかない方。
②受精後の分割受精後に卵は分割を開始し、2分割、4分割、8分割、桑実胚、胚盤胞へと成長します。その過程で、分割が止まってしまう。もしくは、フラグメンテーション(細胞の破片)が多くグレードが下がってしまう方
③移植後の着床(妊娠の成立)
④妊娠の維持

大きく4つに分けた課題を一つだけお持ちの方もいれば複数お持ちのも方もいます。
①~④の課題に向けて、治療方法を変え治療を行っていきます。
当院では、ARTを実施されている方に向けて、もう一度身体を見直し、それぞれの課題に向けて適した刺激(鍼、灸、スーパーライザー照射)方法で、必要な部位(経穴、神経、血管)を意識して治療を行い、身体、卵子、子宮を変化させていくように治療を行います。

 

当院の治療費

初診料          1500円

治療費                              5000円

パイオネックス         100円~

せんねん灸(自宅用200個) 1500円

スーパーライザー照射      0円

着床時期の太陽灸の使用
移植時~パイオネックスの使用  0円

※スーパーライザー照射について
(スーパーライザーの照射は1回の治療内に最低3部位(10分×3部位、合計30分は照射します)
すべての方に平等に治療できるように、当院ではスーパーライザーを3台備えておりますので、いつでも必要な治療を行うことが可能です。)

※治療費について
現在の妊娠、出産を希望されている方に対する治療費は非常に高く。治療をするために働き、休職され治療をするという方が少なくありません。
初診時に詳しくお伝えをさせていただいておりますが、鍼灸治療によって育卵治療を行う計画を立てた際には、2週間で3回(5日/1回)もしくは、週1回の治療を3か月は継続する必要があります。
継続して通院していただける治療費で、最高品質の治療をという思いで設定させていただいております。

昨今の不妊患者さんを対象とした鍼灸、マッサージ、整体、漢方等、多額の広告費を使い、それを患者さんの治療費に上乗せすることや、サプリメント、補助食品を購入させることで利益を得ようとする人たちがあまりに多すぎます。

自分の胸に手をあて、“これは、この治療は、自分でも受けたいと思える治療なのか”

ある不妊を専門とするところを受診した患者さんより、「不妊治療を希望するとどんどん治療費が加算制で高くなりますが、田中はり灸療院さんでもそうなのですか?」という質問をいただきましたので、あえてこのように書かせていただきました。

 

 

当院での妊娠症例

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 不妊症 症例35歳(顕微授精にて妊娠)

不妊歴 2年 結婚当初より挙児希望、その後1年半タイミングを試みるもの妊娠せず、その後不正出血があり子宮頚ガンが見つかり、同時期にご主人が無精子症と診断を受ける。TESEにて精子凍結。
結婚当初より挙児を希望され、タイミングを試みるも妊娠せず。その後、高度生殖医療施設に転院され、鍼灸来院まで1度顕微授精を実施。 計12個の採卵で胚盤胞は1個で妊娠成立せず。 鍼灸開始後、4か月、初めて採卵、9個とれ胚盤胞4つ。次の移植では着床せず。子宮内膜をopeを行い、次回の移植で妊娠。

コメント)鍼灸治療開始後に、胚盤胞の数の増加が確認でき、妊娠に向けてのチャンスが確実に増えた。胚盤胞を増やすこと、またその際に当院で説明させていただいている卵の質も変化を期待して治療を行う。また、内膜の手術をした結果もあり妊娠に至る。当院で不妊治療中の患者さんに行いたい一つの結果が今回の症例のように、胚盤胞を増やしながら、質の良い卵子で妊娠していただくことです。これが、タイミング段階の方にも、人工授精段階の方にも活かされどの段階の方へも治療が活かすことで、さらなる治療の向上を図っております。

36歳 女性 (顕微授精にて妊娠)

8年前ご結婚 4年前より挙児希望 3年前より婦人科を受診
タイミング法10か月間 その後人工授精を行うも妊娠に至らず体外受精へSTEP UP
体外授精を4回行い、1度の化学流産と、1度は胎嚢確認に至るもその後に流産。

当院来院前に、凍結胚(胚盤胞)があるため移植に向けて治療を開始。
治療開始 2週間後 胚盤胞移植 hcg(+) しかし、妊娠継続至らず
治療開始 3か月  胚盤胞移植 hcg(+) プロゲテポー筋注,ルトラール、プレドニン、hcg投与
胎嚢確認、心拍確認に至り、当院受診前に胎嚢確認後に流産の既往があるため妊娠を継続目的で12週まで治療を継続し、当院を卒業。妊娠の継続治療以外に、つわりの軽減、腰痛のケアを行う。

コメント)
今回の患者さんの場合には、胚盤胞を移植しているにも関わらず妊娠をすることがこれまでできませんでした。妊娠に至る過程で当院でも胚盤胞へ到達することは一つ目の課題としております。
胚盤胞に至っている点、採卵前に鍼灸治療は行っていないことから、着床時における子宮内膜の状態や、免疫系への緩和(免疫寛容)という点で鍼灸治療が貢献できたのではないかと考えています。
移植時に対する鍼灸治療は海外では移植前後のみ治療を行うケースが多いのですが、本邦では移植前、移植後どちらが効果的なのか、また移植前後以外にも継続治療を準備した方が良いのかまだエビデンスは提出されておりません。当院では、現在移植時に対する鍼灸治療の方にも移植前後以外に、一定期間鍼治療を継続し、また妊娠判定後、胎嚢確認、心拍確認後も35歳未満の方で8週までの治療。35歳以上や、流産歴のある方には、12週~15週まで治療を継続して行っております。

35歳 女性 (人工授精にて妊娠)

挙児希望  不妊歴 1年2か月 ご主人が単身赴任中ということもあり、1年前よりタイミングをはかっているものの、頻回にタイミングをはかることが難しい状況が続いている。
医療機関を1か月前より受診し、検査を行いフーナー良好、卵管は「片側がつまりぎみ」と告げられる。また、AMH0.8 卵胞の発育を観察の上でタイミングをはかり妊娠に至らない場合には、人工授精へという段階で当院を受診し、治療を開始。(週1回のペース)
来院直後の1周期目で人工授精陰性。 来院後3周期目の2度目の人工授精で妊娠判定陽性、胎嚢確認、心拍確認と治療を週1回のペースで治療を行い、12週まで経過観察し当院を卒業。

コメント)人の1回排卵あたりの妊娠率はおよそ30%と前後ではないかと考えられています。繰り返し人工授精を行えば妊娠するはず!と理論上は、いえるのですが現実的には様々な要因によりそう簡単ではありません。鍼灸治療を開始後に、妊娠する方は、来院1月目に一つの山ができます。これはタイミングの図り方をもう一度見直していただくためです。次の妊娠する方が多い山は、3か月、4か月目です。月経周期にも前後しますが、今回の症例でも3周期目での妊娠ということで、鍼灸治療の効果も一定の割合でアシストできたと考えています。

不妊鍼灸治療 症例29歳 女性(人工授精妊娠)

不妊歴 1年2か月 年齢的にもまだ若いこともあり、タイミング法を通院しながら行うも妊娠に至らず、卵管造影は問題なしも、フーナーテストが不良。抗体は陰性。1年を経過したことを期に、転院を行い1度目の人工授精を行うも陰性。人工授精以外にできることはないかと考え当院での鍼灸治療を開始。治療開始 2週間後に2度目の人工授精にて妊娠(+) 人工授精前、人工授精、妊娠判定、胎嚢確認、心拍確認と週1回の治療を継続し、年齢や過去の流産歴から妊娠8週の治療にて卒業。

コメント)鍼灸治療開始2週間後の人工授精で妊娠されたことは、年齢的も卵子は良好であった。しかし、フーナーテストが不良であり、卵子と精子が出会うチャンスがなかったことが大きな妊娠に至らない理由となっていたと考えられます。鍼灸治療がどれだけ貢献できたのかを判断することは安易にできるものではないが、体外授精での移植に向けた治療などを人工授精段階の方へ応用するなど、着床に向けた治療と、その後の流産予防という点に焦点を絞り治療を行う。
※初診~3診目は人工授精前、妊娠判定前であり、育卵治療も併用しあらゆる状況を想定し、治療

 

34歳 女性 自然妊娠

挙児希望  単身赴任中のため、挙児希望もタイミングがとりづらい
以前より頚肩部コリ、眼の疲れ、頭痛で当院にて鍼灸治療を定期的に治療を行い。妊娠に向け相談を受けタイミング法の指導や妊娠に対する基本的な知識を理解していただく。
タイミングをはかり自然妊娠に至り、ご主人様の元へ

コメント)不妊治療を行う一方で、不妊症に対する啓蒙も一つの大切な仕事だと考えています。
卵子の数の問題、卵子の質の問題、年齢と染色体の関係、妊娠のしくみについてなど、丁寧に説明を行い理解していただくことの必要性を日ごろから考えています。

この方の場合にも、仕事を続けるべきか、妊娠を急ぐべきか悩んでおられました。できる限り早期に妊娠をしたいとのご意向でしたので、的確にタイミングの取り方を指導をさせていただきました。

以前より鍼治療を継続していましたので、その効果もあったでしょう。また34歳というご年齢もありまだまだ妊孕力もあったことも予想できます。

できるだけ早期に妊娠に至るという希望と、時間の猶予はまだある。不妊の原因となる徴候がない場合には、今回のように鍼灸治療と、タイミングの指導を行い一定期間経過観察をしております。

33歳 女性 (不妊鍼灸ネットワークの先生を紹介し、自然妊娠)

挙児希望  東京在住 当院にお母様が来院されており一度相談したいという旨で来院。

初潮から20代頃までは、定期的に生理があったが、働くようになり2か月に1回程度しか生理がなかった。結婚後に、妊娠を希望しはじめて産婦人科を受診するようになり、クロミッド(クロミフェン)を服用開始。基礎体温35度台で体温の上下が激しい(2層性認めず)

病院の指導の元 6か月間タイミング法 その後6回人工授精

妊娠歴 結婚後すぐに1度心拍確認し、12週まで妊娠継続するも流産
人工授精で化学流産が2回

この後、体外授精にSTEP UPをするべきかどうか。また現在まで鍼灸院に通っているがそのまま通院を続けてよいだろうか。という質問を受けました。

東京に在住のため当院での治療は困難なことは明らかでした。一つ目の体外授精にすすむべきかということについては、現在の年齢33歳という年齢と、結婚後すぐに妊娠されたご経験と、人工授精での化学流産という内容から考えると、卵管の閉塞などは考えにくく自然妊娠の可能性や、人工授精を継続することが妊娠に向けて良いのではないかと考えました。そのため、まず卵子についての基礎知識や、鍼灸治療が、卵子にどう働きかけ育卵治療ができるのかをご説明の上、東京の不妊鍼灸ネットワークの先生をご紹介しました。

ご紹介後に東京で鍼灸治療を開始し、3か月後に自然妊娠をされました。
その後福岡へ帰省され出産されましたので、元気な赤ちゃんと会うことができました。
出産後1か月より小児はりも行いはじめました。

コメント)
鍼灸院というのは、一般的には残念ながら閉鎖的です。技術先行で治療を行いますと患者さんを共有することは非常に難しいです。しかし、不妊鍼灸ネットワークでは婦人科、不妊に対する基礎的な知識の共有、妊娠率をどう向上させ社会貢献していくかを真摯に取り組む全国の鍼灸師の集まりです。安心して治療をお願いできる社会を目指しています。私たちも福岡でしっかりと社会貢献し、妊娠、出産を望む方の力になりたいと日々精進しています。

31歳 女性 当院での治療終了後に妊娠

挙児希望 不妊歴2年 友人が当院で鍼灸治療をしており、妊娠に至ったことから紹介で来院
自然妊娠を目指し治療を開始。子宮内膜症の疑いをかかりつけ医より指摘されているため、経過観察も必要。

治療間隔 1週間から2週間に1度

妊娠を目指して治療を行うことと、並行して過敏性腸症候群や生理痛にも治療を追加。
治療継続期間(半年)に、一度仕事を退職され、キャリアアップのために新しい資格取得を目指されており、資格取得後に新しい仕事に復帰するため、仕事に専念し治療を中断。

3か月後に自然妊娠。

コメント)当院でも治療の説明の中には、鍼灸の治療期間と実際の効果にはタイムラグがあることを事前に説明をさせていただいております。自然妊娠の方だけに焦点を当てると、これは鍼灸の効果が働いたということは当然疑問譜がつくと思います。しかし、体外授精の採卵結果などでも鍼灸治療の効果の発現や、鍼灸治療後の妊娠の推移などからこの妊娠された治療後3か月は鍼灸治療の影響を受けていると考えられます。

第2回 不妊鍼灸ネットワーク公開講座 H.28.3.20

昨年に引き続き第2回不妊鍼灸ネットワークの公開講座で、遠藤真紀子、遠藤彰宏ともに参加して参りました。この日京都へは、北は北海道、南は鹿児島と全国より120名の鍼灸師が集まり午前10時より午後17時までノンストップで実りある1日でした。
なかでも『クリニックにおける不妊治療の現状』醍醐渡辺クリニック院長 渡邉浩彦先生,『不妊治療におけるラボワークの実際』醍醐渡辺クリニック培養室長 木下勝治先生のご講演で最新の不妊治療の現場について医師、培養師の先生より生の声を聴くことができ非常に勉強になりました。
また懇親会では、渡邊先生、木下先生を囲みながら日常の疑問を各鍼灸師で聞きながら大変わかりやすくご解説いただくことができました。
しっかり日常の臨床に活かしていきたいと思います。  遠藤真紀子 遠藤彰宏

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その他,当院の専門分野

顔面神経麻痺の鍼灸治療

突発性難聴と鍼灸治療

不妊治療と鍼灸治療について

逆子と鍼灸治療(エコー完備)

 

椎間板ヘルニアと鍼灸治療

四十肩・五十肩の鍼灸治療

急性腰痛の鍼灸治療