妊娠初期の超音波検査で何を見ているか
妊娠初期の超音波検査で何を見ているか
妊娠し、病院へ行くと、超音波検査で診てもらいますが、病院の先生が何を診察しているのかわからない方も多くいらっしゃいます。
今回は、妊娠初期の超音波検査のお話をしていきます。
超音波検査とは
妊娠の期間は大きく3つに分かれ、
妊娠0〜15週(1〜4ヶ月)を妊娠初期、妊娠16〜28週(5〜7ヶ月)を妊娠中期、妊娠28週以上(8ヶ月〜)を妊娠後期と言います。
では、超音波検査とは?
超音波検査とは、超音波を用いて体内を調べる検査です。
プローブから超音波を発信し、体内から反射してきた信号を画像・映像に置き換える検査法です。
超音波が伝わりやすいように、身体の表面に検査用のゼリーを塗布し、超音波の出るプローブで行います。
X線検査やCT検査と異なり、胎児の放射線曝露の心配がなく、身体への負担が少なく安心・安全に検査を行うことができます。
MRI検査も放射線被曝の心配はないですが、使用する機械は高価で大掛かりなものであり、専門の技師のいる大きな施設でないと検査が受けられません。
超音波診断装置は比較的安価であり、短時間で行え、経腹超音波装置であれば訓練を受けた助産師、看護師、検査技師でも行うことができます。
超音波検査には2種類ある?
経腟法と経腹法と2つに分かれますが、妊娠初期では経腟法が用いられることが多いようです。
特徴 | 用いる時期 | |
経腟法 | ・腟に近い部分の詳細な画像が得られる ・肥満傾向の妊婦でも膣に近い部分の観察が可能 |
・主として、妊娠初期 ・妊娠中期以降でも膣に近い部分の観察に用いられる(子宮頸部の観察、前置胎盤など内子宮口付近の観察) |
経腹法 | ・腹部全体を観察することができる ・肥満傾向の妊婦では明瞭な画像が得れないことがある |
・主として、妊娠中期 ・妊娠初期でも膀胱に尿が溜まった状態では用いることができる |
他にも、チェック項目が多く、細かな部分まで確認し、胎児の先天的な形態異常などを確認する「検査精密超音波検査」も希望があればする病院もあります。
超音波で何を診ているのか
正常妊娠の確認 | 子宮腔内に胎嚢(GS)を確認 | 5週頃以降に確認可能 |
胎児生存の確認 | 心拍動を確認 | 6週頃以降に確認可能 |
胎児数の確認 | 多胎妊娠の場合は絨毛膜と羊膜の数も確認 | 5週頃以降に確認可能 |
妊娠週数の確認 | 頭殿長(CRL)、または児頭大児頭大横経(BPD)を測定 | 週数による |
胎児の大きな形態異常の有無の確認 | 主として胎児外表の形態をチェック | 10〜14週頃 |
子宮・卵巣の異常の有無の確認 | 子宮・卵巣の形態をチェック |
※子宮・卵巣の異常の確認では、子宮筋腫、双角子宮、既往の手術創部のトラブル、卵巣腫瘍などを診ています。
妊娠初期での受診が大事!
妊娠初期の超音波検査では、発育に個体差が少ないため、胎児の頭殿長(CRL)、児頭大児頭大横経(BPD)を測定すると、妊娠数数を正確に知ることが可能です。
不妊治療をしていたり、婦人科系の悩みや症状があると病院で検査や診察を受けますが、既往歴がない若い妊婦さんだと初めての産婦人科受診という方もいらっしゃいます。
子宮はあっという間に大きくなってしまい、全体像を超音波で観察しにくくなり、子宮の裏側にある付属部やダグラス窩の様子などは観察できなくなってしまいます。
また、妊娠中期以降では、胎児の成長に個体差があるため、妊娠初期に妊娠週数を確認・修正していないと、胎児の大きさが妊娠週数に合わない場合、発育異常なのか、妊娠週数が違っているだけなのかが判別できないことも。
もし、「生理が遅れている」「妊娠陽性だった」と分かったら、早めの検査・受診をお勧めします。
参考文献:病気が見える vol.10 産科
必ず妊娠初期に確認!合併異常のチェック
超音波(エコー)検査(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院)
(文責:竹永百華)
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