福岡初
エコー完備で、年間の逆子は120症例以上
産科・婦人科に強い鍼灸院
(鍼灸 ,至陰 , 三陰交に刺激)
私たちが常に考えていることは
医療の中で「逆子をどう考え」
「鍼灸院に何ができるのか」
はじめまして、田中はり灸療院の遠藤彰宏です。
令和2年、コロナ禍の環境でありながら、現在当院へは年間800名を超える新患の方が様々な症状で来院されます。
その内、「逆子の改善を目的に鍼灸治療を受診する方」と「高度生殖医療で体外受精時に鍼灸を併用する妊娠希望の方」
この産科と婦人科の分野が30%を占めています。
何年もの間、産科や婦人科の取り組みをしているので、
体外受精の際に鍼灸を併用し、逆子で再びお会いする方、
第1子の逆子が当院で改善、「第2子も逆子なので早めに来ました。」など、妊娠や出産の度にお会いする方もいらっしゃいます。
また逆子以外でも、妊娠中の腰痛や股関節、恥骨痛など痛みにも対応が可能というのは、それぞれの分野でエキスパートがいる
この鍼灸院の魅力の一つです。
産後、睡眠時間が確保できないことでの疲労感。
産後の抱っこでの腱鞘炎など、実は鍼灸の守備範囲は非常に広いということを、今回の逆子がお困りの症状ではあるものの、知っておいていただきたいと思います。
産科の妊婦検診で「逆子」と診断を受けて
今の時期にできるベストは何か
私たちはこれまで逆子を主訴として来院する患者さんを、福岡のどの鍼灸院よりも診てきました。
その中で誰一人として、同じではない。
本当にいろいろな方々と経験を共有させていただきました。
それぞれの患者さんと向き合う中で、
逆子の治療における「THE」と呼べるスタンダードな治療を確立してきました。
この鍼灸院の中で、逆子の治療の名人が存在するわけではない。
医療として治療も情報も提供する。
その一方で、どれだけ経験が増えても、それぞれの患者さんごとに違う「お子様の状態」、「ご自身の体調」、「初産」、「経産婦」、「出産に対する考え方」、「福岡で出産or帰省」
様々な局面に対して、私たちも一緒に悩み続けています。
スタンダードがあるからこそ、患者さんそれぞれにカスタマイズが可能になります。
鍼灸院や鍼灸師の存在によって、
少しでも出産に向けた新しい一歩になるように
新しい家族を迎え入れる準備ができるように。
ご家族が増える期待と不安。
良い出産が迎えられるように、今後も私たちは努力をし続けます。
田中はり灸療院 一同
社会と共に生きる
患者さんの健康を守るため。
スタッフの健康を守るため。
社会を健康に保つため。
COVID-19と共存しながら、どう生活していくのか。
私たち自身もしっかりと考えながら
そして、社会環境に適応しながら
診療を継続していきたいと思います。
当院の基本方針
本当に逆子なの?
胎児の向きを正確に知るには
「科学的な視点」が必須
超音波診断装置(エコー)で確認!
当院では、2015年より福岡に限らず九州で初めて逆子の治療を目的にエコー(超音波診断装置)を導入しました。
日本で初めてエコーを逆子の改善目的で導入した京都の中村一徳先生の影響で当院でも導入をしたことがきっかけです。
九州内では、鍼灸SL研究会の仲間の田中隆一先生(鹿児島市)もエコーを導入していますので、お近くの方はご相談されて見てください。
逆子にエコー(超音波診断装置)が必要な理由は、「科学的な視点」「再現性」が鍼灸治療の現場でも必要だと考えているからです。
エコー導入以外に「科学的な視点」「再現性」というの考えから、男性不妊の治療分野に活かすため、精子観察のための「顕微鏡」や聴力を測定するための「オージオメーター」等も導入しています。
治療にもスーパーライザー(近赤外線治療機)を導入して、再現性があることを土台に、鍼灸師がやるべき仕事に集中して、より患者さんの目標を達成するために時間と能力を使う
私たちは、3代に渡って鍼灸院を続けてきました。
自分たちが作ってきた常識を自分たちの手で疑い、壊し、新しい鍼灸院を創っています。
自分たちは行っているチャレンジは、良い鍼灸院を創るという感覚ではなく。
患者さんに鍼灸を通じて「新しい生活提案をする」そんな場所を全員で作っています。
だからこそ、今回の逆子治療を通じて、鍼灸であったり、田中はり灸療院であったり。
田中はり灸療院のフィルターを介して、ご自身や、ご家族、お子様と向き合っていただけたらと思っています。
「逆子」と自然回転
28週に近ければ20%は
当院受診時に改善している
逆子で当院を受診する方は、必ず病院を受診して逆子と診断をされています。
※このWEBをみてくださった方は、あてはまらないと思いますが、よくニュースで妊婦さんの病院未受診などの問題が取り上げられます。
このようなケースがあるため、必ず病院を受診して逆子と診断されていますという表現を用いています。
逆子と診断されてから数時間の方は、産科の待合室で逆子どうしようとWEBを検索されて当院を見つける方もいます。
「自然に頭位になることが多いから、もう少し様子を見ましょう」という言葉を医師よりかけられて様子を見ている。
そのため「逆子」と診断されてから、数日後、一週間後という方。
妊娠週数28週で来院される方から 36週近くの方までタイミングも様々です。
鍼灸院に来院される方の約1割はすでに自然に回転しており、治療が必要ありません。
妊娠週数が28週に近ければ近いほど、自然な回転は増え、約2割近くが自然回転しています。
逆子の自然回転がこれだけの割合である以上は、目の前の患者さんが逆子かどうか正確に情報を知るためには、エコー(超音波診断装置)の存在が必須でした。
世の中の鍼灸院のWEBで掲載されている「逆子の改善率 80%や90% 」という表現は実は正確ではありません。
お灸をする以前に逆子は治っているにもかかわらず。
それを確認することなく、もしくは確認する術がないことを理由にお灸を行い。
その後、改善が確認された方の数を表記しています。
確率の話をする時に、もう一つ大切なのは、母集団がどれくらいなのか。
一般の鍼灸院では逆子の治療は年に数例あるかないかですので、
全体5例に対して4例改善ぐらいのイメージで、私たちは他の鍼灸院の数字をみています。
エコーをした結果逆子であった場合には、逆子体操で向きを指導をする必要があります。
「右を下にする」
「左を下にする」
これを正確に指導するためにも、胎児の状況を正確に把握する必要があります。
人生でそうそう経験しない「逆子」
だからこそ「丁寧にわかりやすく」
そして「わかるまで説明する」
「逆子という現状」→「出産」について
患者さんの立場になって考え
ご家族の立場になって考え
医師の立場になって考え
鍼灸師の立場で考え
社会という視点で考え
その上で「逆子」がどんなものか。
鍼灸院の治療で何ができるのか。
逆子が治った後は、どんな生活をしたら良いか
逆子が治らない場合に、他に選択肢はないか。
私たちがこれまでどんな患者さんと歩んできたか。
丁寧にお話しさせていただきます。
最も大切な目標
“母子ともに健康な出産”
「逆子」に対して何らかの治療を行う
「逆子」に対して何も治療を行わない。
この相反する行動は、それぞれを同時に達成することはできないので対立しています。
自分自身の中で、迷っている状態。
この時の何らかの治療というのは、鍼灸であったり、外回転術であったりします。
ご自身は治療を受けたいのに、ご夫婦で、ご両親と、医師との間で反対されてしまうケースなど。
当院に来院される患者さんで、よく遭遇するケースです。
この時に注目したいので、右端の行動は対立しているが、左側の赤い四角は、お互いが持っているであろう共通目標を描いています。
最も大切な目標は、どの立場の方でも共通している目標として
“母子ともに健康な出産”があるのではないか。
こう考えると、反対する理由は、批判ではなく。
自分のこと、生まれてくるお子様のことを考えての発言だったりします。
「なんで私の気持ちをわかってくれないの?」という気持ちから、
あの人も私と同じ目標を持ってくれている仲間で、その上でどうしたら良いかを一緒に考えてくれている存在。
そう思うと少し視点が変わってきます。
その上で、
「今、出産に向けてできることは何か」
「今の妊娠週数においてベストな治療の選択は何か」
当院の治療で何をご提案できるのかを、しっかりお伝えしていきたいと思います。
鍼灸以外にも、医療で何ができるのか。
母子ともに安全な出産に向けて、各患者さんごとに異なる考えを尊重しながら、提案をしていきます。
本当に色んな患者さんと時間を過ごさせていただいたからこそ、今の患者さんに色んな角度からアドバイスができるようになりました。
逆子の原因ってなに?
みなさんはもう逆子の原因って何だろう?っていう疑問を持ってWEBを検索されましたか?
私たちがついつい身体のこと、病気などは原因があるはずだと思っています。
そこで、今回も「現在の逆子という症状については何か原因があるはずだ」と思って、情報を検索したりします。
検索すると書いてはあるんです。
『逆子の原因』 |
1.子宮筋腫 |
2.先天的な子宮の形態異常 |
3.前置胎盤 |
4. 羊水過少や羊水過多 |
その情報を見ると、
「えっ。私は先生から逆子だと言われたけど、原因は何も言われていない。」
「病院の先生が指摘していないだけで、何か原因があるはずだ」
そんな不安を持つ方が非常に多いです。
この図で示すような逆子の原因と結果がシンプルなら原因を探索したら良いのですが、
しかし、実際の逆子では、原因と結果がこのように綺麗な法則性をもっていません。
なぜなら、同じ条件を持っている方。
子宮筋腫がある方すべてに逆子が発生するのではなく、
むしろ、逆子でない方の方が圧倒的に多いのが実際です。
実は上記の逆子の原因は、逆子になった原因を特定できる方法ではなく、
「逆子がなかなか戻らないときに考えられる要因」程度であったり
「帝王切開をして出産後に、これが原因だったのだろう」
逆子が改善しなかった結果から遡って初めて原因を考察しているため、本来皆さんが知りたい現在地が知りたいにも関わらず、
その「原因」は不明なことが多いのが現状です。
「冷え症」は
逆子の原因といえるか?
『逆子の原因は冷え性』
このような文言もよく見かけます。
現代を生きる私たちは、ある程度「冷え性」という自覚を持っている方も多いと思います。
「冷え性によって逆子になる」と思っている方に、一度立ち止まって調べていただきたいのは、「不妊=冷え」という検索情報です。
現在逆子になっている方が冷えが原因であるなら、なぜ妊娠の時には影響がなかったのでしょうか。
もし冷えが原因であるなら、もっと季節変動があり、寒い季節には逆子が増え、夏場には冷房で逆子が増えるということがあってもいいのではないか。
「夏の冷房の影響」、「冬の寒さによる影響」
「地域性はないのか」
「沖縄」「北海道」による地域差などがあってもいいはずです。
世界でみた時に、北と南。赤道付近に違いはあるのか。
調べてわかったことは、「逆子=冷え」が原因ということはない。
冷えを無視していい、と言っているわけではありません。
情報はできる限り色んな視点から検証をしていただき、科学者や探偵のように、事実を積み上げていくような視点を少しもってみてください。
世の中には、時にとんでもない情報で溢れています。
本当に不安産業と呼びたい残念な情報に溢れています。
自然な逆子の発生と
改善について
日本における正期産での骨盤位の頻度は3-5%で、妊娠28週未満ではおよそ30%であるとされる
竹田善治,中林正雄:妊娠中の管理と骨盤位矯正法産科と婦人科医学書院,72巻、4号:436-43.2005.
28週までは逆子は問題視されることはなく、逆子は全体の約30%に対して出産間近には3-5%まで減るというのが医療者が考えている疫学的な数字である。
この数字に関しては、情報ソースが新しい古いは関係なく、似た数字となっている。
自然回転を意識している医師は、28週頃の検診では、「逆子は自然に戻ることも多いから様子をみてみましょう」というアナウンスとなる。まだ逆子体操の指導のない先生もいます。
自然回転の起こりやすさは胎児の大きさに影響を受けると考えられ、妊娠週数が28週に近いと、胎児は小さいため子宮内でも十分に動くことができる。
その一方で、35週以降胎児はどんどん大きくなり、また少しずつ胎児も下へ下がってくると、自然に頭位へ戻る率も下がってくる。
それぐらい「胎児の大きさ」が、「逆子」「自然回転」「頭位」と関係が深い。
子宮が持つ柔軟性
「初産」か「経産婦」か
「初産」「経産婦」では逆子の変化に差が生じることがわかっています。
そこには子宮の柔軟性(柔らかさ)が大きく関わっています。
それは「経産婦」の方が、逆子の自然回転、逆子のお灸による改善、外回転術による改善が、それぞれ良いことにもつながります。
一度目の妊娠によって40週近くまでお腹が大きくなれば、当然子宮が引き伸ばされます。
出産後は授乳により子宮は収縮し、元のサイズに戻っていきます。
サイズは元に戻るが、子宮そのものには一度引き伸ばされたことによって違いが生まれます。
その違いを風船に例えて説明すると
「一度も膨らませたことがない新品の風船を膨らませる」この時に、なかなか空気が入っていかない感覚と
「一度、ある程度まで膨らませたことがある風船を再び膨らませる」
この時には、新品と比較して用意に空気を送り込むことができ、風船が膨らみます。
このような微妙な差が子宮にも起こっています。
第2子以降の妊娠の際に「子宮に余裕が生まれる」ことで、同じ週数で「初産の逆子の改善」より「経産婦の逆子の改善」がしやすいということに繋がります。
この話は、「初産」より「経産婦」さんが逆子改善しやすいですよ!ということがお伝えしたいことの一つではあります。
ですが、大切なことは「初産」のタイミングでいかに頭位にすることができるかによって、その後の出産時も逆子を減らすことができる。
だからこそ私たちは、できるだけ丁寧に情報をここに記し、逆子を改善したいと考えています。
逆子が自然に返るメカニズムは完全に解明されたわけではありませんが、
「赤ちゃんは頭位へ戻ることが可能な大きさ」かつ「子宮は赤ちゃんが回転するために必要な十分なスペースがある」
なら「赤ちゃんは頭位になることができる」このように考えられています。
ここから、ようやくお灸でどこを変化させていき、逆子を改善したいかをお話しさせていただきます。
逆子の改善のための
お灸治療
逆子という概念は18世紀までなく、出産直前に頭位になると考えられていました。
古来、難産の治療には至陰という足の小指にある経穴(ツボ)が用いられてきましたが、逆子の治療を目的に至陰を用いたのが産科医の石野信安先生であり、それ以降に、鍼灸師も逆子の方へお灸を行うようになります。
鍼灸の歴史は紀元前2世紀まで遡ることが可能ですが、逆子にお灸が用いられるようになったのは、ごくごく最近のことです。
産科医によって開かれた
新しいお灸の道
20症例中16例改善 80.00%
石野信安:異常胎位に対する三陰交施灸の影響日本東洋医学会誌,1(3):7,1952.
584症例中525例改善 89.90%
林田和郎:東洋医学的方法による胎位矯正法東邦医学会雑誌,34(2):196-206,1987.
石野先生、林田先生の改善率が80%を超えています。
それまでの逆子に対しての治療は、「逆子体操を指導するか」「外回転術をするか」しかありませんでした。
選択肢が一つ増えたのが1952年からです。
この80%という改善率は、非常に高い。
これにはいくつか理由があり、
①妊娠28週前後の検診のタイミングで逆子であれば、お灸を導入する
「お灸の開始時期が早い」という点が一つ
②逆子を確認した直後に、産院の施設内でお灸をすることが可能
この二つの理由によって、自然回転が起こる時期に早期にお灸を導入することで、改善率が非常に高くなります。
これを鍼灸院でも同等の改善率にするためには、やはり28週後すぐの検診からお灸を開始したい!
可能な限り早いタイミングでの来院をお願い致します。
世界で活躍するお灸
1998年にJAMA(米国の医学雑誌)で『逆子(骨盤位)矯正のための灸療法:ランダム化比較試験(RCT)』お灸群130例中逆子が98例改善,無処置のお灸なし群130例中逆子改善62例とお灸の有効性が示唆された論文が発表。
Cardini F,et al.:Moxibustion for correction of breech presentation:a rabdomized controlled traial.JAMA,280(18):1580-1584,1998.
ランダム化比較試験というのは、研究の対象者をランダムに2つのグループに分けます(ランダム化)。片方の群には、評価しようとしている治療や予防のための介入を行う(介入群)。今回の論文では、介入群がお灸をした群です。もう片方には介入群と異なる治療(従来から行われている治療など)を行います(対照群)。今回の対象群は、お灸をせずに経過観察を行う群です。ランダム化比較試験は、無作為化比較試験ともいいます。
日本では、大規模なランダム化比較試験を行うことは非常に困難な状況です。
比較試験に参加する患者さんの確保。研究費、研究助成金の問題など、日本では実現できていません。
海外では国をあげて研究費を使って研究をする国もあり、大規模に調査を行い研究するで、海外からの研究が盛んになり、エビデンスがつくられていくと思います。
逆子のお灸
ツボは三陰交、至陰
逆子の改善を目的にお灸をする際に使用するのが、「三陰交」,「至陰」という経穴です。
◎「至陰」 右足の小指であれば時計の4時の方向の爪の角 |
「三陰交」 足の内くるぶしから、指四本上 |
逆子では、特に「至陰」の経穴(ツボ)がより重要になります。
①お灸を「三陰交」「至陰」に施灸する |
②子宮筋緊張の低下、胎動の増加 (子宮にスペースを作る) |
③子宮動脈・臍帯動脈の血流量の増加(=血管抵抗指数の低下) |
このように「赤ちゃんが逆子から頭位へと動ける大きさのうち」に、「子宮」にゆとりを作り、赤ちゃんが動ける環境をつくることが大切になってきます。
よくあるご質問
Q.治療の頻度はどの位ですか?
A.妊娠週数や、お子様の大きさ、当院までの距離。コロナ禍でもありますので、陽性者数など総合的に判断する必要があります。
基本は1週間に1回。妊娠週数34週以降は週2回を目安とし、自宅でお灸を朝、夜と2回頑張っていただきます。
Q.治療に行く際の服装を教えてください。
A.当院ではエコーを行うため、お腹を出すことができる服装でお願い致しいます。
逆子だった場合には、治療を行います。足首から上が10cm露出できるかつ圧迫しない服装でお願い致します。
Q.来院時に何か持っていくものはありますか?
A.母子手帳をご持参いただけると嬉しいです。
週数ごとに検診で逆子だったのか。どちらの向きだったのかが知りたいです。
Q.すでにお灸を持っていますが、そちらで購入する必要はありますか?
A.まずは、ご自宅にあるお灸を優先してお使いいただきたいと思っているので、購入の必要はないケースがほとんどです。
残りが少ない場合や、小指のお灸が全く熱さを感じていない場合にはお手持ちのお灸より熱量があるものを準備しております。
当院来院時に、弱いお灸、強いお灸の違いなどを体感していただき、必要があれば必要な個数をご購入いただきます。
三陰交は、お手持ちのお灸を使用する。
至陰はご購入いただいたお灸を使用していただく。
そのため、一箱 180個を購入する必要はありませんので、シートごとでの販売を行っておりますので、必要な量をお買い求めください。
Q.逆子が治った後もお灸はする必要がありますか?
A.お灸は逆子を改善する目的でのみ使用をします。
そのため至陰穴は逆子が治れば特にお灸はしません。
頭位が落ち着き、 36週を超えたあたりから三陰交は頸管を緩める目的で、安産の経穴として活用できます。
その頃に、お灸を再開してください。
Q.お灸があまりました。どんな時に使えばいいですか?
A.逆子の際にはツボを意識してお灸をしていただきましたが、お灸の使い方として痛みに対して治療を行う際にはツボではなく、痛い部位にお灸をすることで
熱刺激を与えて、局所の血流をよくすることで改善を狙う方法があります。
腰痛の際に、横向きでご主人に腰にお灸を置いてもらう方法や。出産後に抱っこで手が腱鞘炎になった際など、痛い手首のところへお灸を置くことも一つの方法です。
お灸で効果を認めない場合には、それだけ症状が強いケースがありますので、その時には再び鍼灸院で治療をしたいと思いますので、ご相談ください。
どうやって出産をする!
「助産師は、女性と子どもおよび家族の知る権利と自己決定する権利を尊重するとともに、女性と子どもおよび家族が自ら選択した結果に対する責任を引き受けることを支援する」
(日本助産師会の掲示する“助産師の倫理綱領”より)
これは、鍼灸院に来院する患者さんでも同様です。
「知る権利と自己決定する権利を尊重」という中で、逆子に対するお灸の改善率は100%ではありません。
鍼灸院に来院する方の改善率
「自然な改善率15%」
逆子を主訴で来院した方のうち約15%は当院へ来院された時点で改善しています。
32週までは、自然に改善する方が多く、妊娠28週に近くなれば約20%に自然な改善は増え、経産婦さんではより自然に回転しやすくなります。
「エコー後にお灸をして改善する方は50%」
「従来のエコーがない鍼灸院での研究報告」 お灸で改善80%という表現の中に、自然な回転が含まれているはず |
「エコーを所持した鍼灸院でのデータ」 自然な回転が15-20%+お灸で改善約50%=70%ぐらいが鍼灸院で改善した方を観察 |
「外回転術で改善する方が16%」
外回転術を受ける方がこれだけ多いことは、あまり周知されていません。
当院では外回転術ついて、初診時からお話しをさせていただくようにしています。
福岡には、外回転術を長年されている先生や、教育的な役割をしている先生方がいらっしゃいます。
外回転術を信頼して紹介できる先生方によって外回転術を患者さんが受けたいと考えた時に、それを受けることが可能な環境が整備されていることは、福岡県の大きな特徴の一つだと思います。
私たちが必要な期間にお灸に専念できるのは、「お灸で改善しない場合は次の選択しとして外回転術という選択肢がある」ということもあり、各先生方の存在にいつも感謝をしています。
近年のアメリカ産婦人科学会の外回転術の見直し、外回転術に対する重要性が見直されました。
その影響もあり、これまで外回転術に積極的でなかった産院の先生も紹介状を書かれる先生が増えていることを、日々の臨床の中で実感しています。
外回転術の参考になるWEBページ
逆子の位置を直すには? 医学的根拠のある「外回転術」:『メディカルノート』
外回転術の具体的な方法と時期:『メディカルノート』
当院で患者さんと一緒にみる
YOUTUBEの外回転術の動画
誰もがそうですが、外回転術について全く知識がない場合には、不安しかないと思います。
外回転術について検索をしてもリスクが書いてあり不安になる。また成功した方の意見はあまり出てこないのに、外回転術をしたけど残念ながら回らなかったという方の意見の方が多い。当院を受診してお灸で逆子が戻らない方で、外回転術を受けた方の少なく見積もっても7割は改善されています。
外回転術については、逆子の方と向き合うと決めた時に、九州大学の図書館へ行って文献を調べました。
当院を受診される助産師さんから情報を教えていただくこともありました。
実際に患者さんの強い希望で受ける方に出会ったり。
外回転術を当たり前に行う努力をされている病院。
逆子なら外回転術だと紹介状を書かれる先生。
アメリカの産婦人科学会の推奨度が上がって方針が変わった病院。
頑なに外回転術について承認しない病院。
本当にさまざまです。
さいごに
ここまで逆子について色んなことを書き記してきましたが、私たちが持っているお灸という治療法は万能ではありません。
その一方で、副作用もなく安全な治療行為です。
鍼灸治療を受けたことがないという方でも、一度お灸を受けると「こんな感じなんですね。もっと熱いと思っていました。」など自然に受け入れていただけます。
お灸を受けようか迷った際には、できるだけお早めに受診をしてください。
治療費
初診料 | 2,200円 |
治療費 | 3,850円 |
温灸代(ご自宅用) | 1,650円 (180個) |
※受診時に頭位であった場合は、初診料のみご負担いただいただいております。
※価格はすべて税込み
※土曜日は別途+1,100円頂戴いたします。
【支払い方法】
現金
クレジットカード
私たちが向き合ってきた命
逆子症例集
STAFF
#1 遠藤真紀子はり師 きゅう師 |
#2 |
#3 |
|
#6 |
#7 髙田良子 受付/事務 当院で30年勤務 どんなに昔の方からお電話をいただいても 「〇〇さんお久しぶりですね」 この安心感に私たちは支えられています。 当院のレジェンド。 |
その他当院で治療している専門分野
妊娠出産に必要な育卵鍼灸
妊娠・出産のために必要な卵子の質の向上
排卵・採卵前の約4か月前から準備
鍼灸✖️スーパーライザー
着床鍼灸・妊娠維持
「子宮血流の増加」「免疫能へ変化」
凍結胚移植1か月前より準備
移植前後の治療を含め
妊娠週数 8-12週の卒業を目指す
男性不妊のための鍼灸治療
椎間板ヘルニアによる
「痛み」「痺れ」を改善
ぎっくり腰・急性腰痛
鍼灸こそがぎっくり腰に対する
最高の治療
1-2 回の治療で改善
「膝痛」「変形性膝関節症」
「四十肩」「五十肩」
電気を流す美容はり
「全身の調整」×「美容はり」
田中はり灸療院のSpecial
逆子の鍼灸治療
突発性難聴の鍼灸×レーザー照射
内耳循環に集中させ改善を狙う
聴力固定までに行いたい
耳鼻科との併用療法