禁欲は
精子の質を下げるって本当?
「精子をためておいた方が元気になる」と思って、何日も射精を我慢する人もいらっしゃいます。
でも、実は我慢し、ためることが、かえって精子の質を下げてしまうのです。
不妊治療の知識として、妊娠しやすい身体づくりのために男性にもぜひ知っていただきたい内容です。
別のブログで、「精子を元気に保つためにできる日常生活の心がけ」についてまとめていますので、気になる方は是非チェックしてみてください。
精子は「ためる」ものではなく
「作り続けている」もの
精子は一度に作られて終わりではなく、毎日少しずつ新しく作られています。
精巣の中では、精子のもとになる細胞が分裂を繰り返し、約74日間かけて精子になります。
つまり、体の中では常に新しい精子が生まれ、古い精子は死んでいくというサイクルが起きています。
禁欲して射精をしないでいると、すでに作られた古い精子が精巣の中にたまっていきます。
時間がたった精子は、動きが悪くなり、やがて壊れてしまうため、
精液の中で「動かない精子」の割合が増える=全体の質が下がるのです。
禁欲で起こる
精子の質の低下の原因とは?
最近の研究では、禁欲期間が長くなるほど精子のDNAが傷つきやすくなる(DNA断片化)ことが分かっています。
DNAが傷ついた精子は、受精しても卵子の分割がうまく進まなかったり、妊娠しても流産につながりやすいといわれています。
また、古い精子が体の中に長くとどまると、活性酸素(酸化ストレス)が発生させ、それが周囲の新しい精子にも悪影響を及ぼす可能性があることが知られています。
・近くの新しい精子の膜・DNAを損傷する
・精子全体の運動性や受精能力を低下させる
・精子形成の生理的なサイクルを乱し、生産量も減らす etc..
このように、活性酸素が周りの新しい精子も傷つけてしまうため、結果的に全体の精子の質が下がってしまうのです。
WHOの「2〜7日禁欲」は
検査のための目安
世界保健機関(WHO)の精液検査ガイドラインには、「2〜7日の禁欲期間をおく」と書かれています。
これは、検査の結果を比較しやすくするためのルールであって、妊娠しやすい期間ということではありません。
実際には、短い禁欲(1〜2日)の方が精子の動きがよく、DNAの傷が少ないという報告もあります。
最後に
「ためるほど良い」という考えは、今の医学ではむしろ逆効果とされています。
精子は毎日作られ続けているため、定期的に射精することで新しく元気な精子を保つことができます。
「1〜2日おき」「週2〜3回」程度がバランスの良い頻度という結果の研究もあります。
要は、毎日でも問題はないのです。
一方で、7日以上の禁欲は避けたいところです。
※人工授精や体外受精などの治療では、採精のタイミングが決められていることがあります。
もし「採卵日に向けて何日禁欲すべきか」で迷っている場合は、主治医に相談してみてください。
(文責 竹永百華)
参考本:男を維持する「精子力」 著者:岡田弘
夫婦で始める妊活読本 著者:木下孝一
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