生理周期で声が変わる? 〜ホルモンと声の不思議な関係〜
生理周期で声が変わる?
〜ホルモンと声の不思議な関係〜
「生理前になると声がかすれる気がする」
「高い声が出にくい…これって体のせい?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
実は、生理周期に伴うホルモンの変化は、喉や声帯にも影響を与えることがわかっています。
なぜ生理の時期に声が変わるのか、その仕組みを解説していきます。
声とホルモンの意外な関係を知ることで、自分の体への理解が少し深まるかもしれません。
生理で声は変わることもある
女性の身体は、月経周期に合わせてホルモンバランスが大きく変化しています。
生理前〜生理中にかけて分泌が増える「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、体内に水分をため込みやすくする性質があります。
声帯も例外ではなく、むくみや腫れ、粘膜の乾燥などが起こると、うまく振動できず声の出方が変わるのです。
また、排卵期(生理後10日前後)には「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が優位になり、声帯の潤いが増し、一番声が出しやすい時期とも言われています。
声帯はホルモンにとても敏感
声を出すための「声帯」は、非常に繊細な器官です。
むくみや乾燥、筋肉の柔軟性低下など、ちょっとした変化が声の質や出しやすさに直結します。
生理前後にみられる主な声の変化として、声がかすれる、高音が出しづらい、声が低くなる、喉に違和感を感じることがあります。
多くの場合は、これらの変化は生理の中から後半には自然と改善していきます。
妊娠・出産・更年期にも注意
月経周期だけでなく、妊娠中、出産後、更年期などのタイミングにも、同様のホルモン変化が起こります。
特にエストロゲン(卵胞ホルモン)の低下は、声帯の潤いや弾力性を失わせるため、声がかすれる、声が出しにくい、声が不安定になるといった症状が長期的に見られることもあります。
ホルモン治療と声の副作用
医療現場では、ホルモン療法やたんぱく同化ホルモン剤(アナボリックステロイド)を使うこともありますが、
これらが声に影響を及ぼすケースも報告されています。
ホルモン変化 | 声帯への主な影響 | 声の変化例 |
---|---|---|
エストロゲン低下 | むくみ、筋肉・粘膜の弾力低下、乾燥 | かすれ、低音化、高音困難 |
テストステロン増加 | 声帯の肥厚・伸長 | 低音化(声変わり) |
生理周期の変動 | むくみ、発赤、腫脹 | 高音困難、音色変化 |
男性化ホルモン薬剤投与 | 筋線維の構造変化、協調運動の乱れ | 低音化、かすれ、発声困難 |
副作用として声が低くなる、かすれる、高音が出なくなるなどの症状が起こることがあります。
声を職業とする方(声楽家、教師、司会業など)は、事前に医師に相談することをおすすめします。
声の変化を感じたら
一時的な声の変化であれば、特に心配はいりません。
ですが、以下のようなケースでは医療機関への相談をおすすめします。
-
声のかすれが1か月以上続く
-
声が急激に出なくなった
-
声変わりのような低音化が進行している
-
喉の違和感や痛みが長引く
まとめ
女性の声は、ホルモン変化に大きく影響されることが医学的にもわかっています。
生理周期や妊娠・出産、更年期など、体の変化を知ることで、自分の声の状態にも敏感になり、適切に対応できるようになります。
ご不安がある場合は、専門の医師や言語聴覚士、耳鼻咽喉科などへご相談ください。
(竹永百華)
参考本:声のなんでも小辞典ー発声のメカニズムから声の健康までー 和田美代子 著、米山文明 監督
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