早く行きたいなら一人でいきなさい
遠くへ行きたいならみんなでいきなさい
私たちは創業73年が経過したこの鍼灸院で
チームとして患者さんの期待に応え続けること
「伝統(アート)」×「科学(サイエンス)」
鍼灸院の新しい形を創造し続ける
私たちがどんな思いで集まったのか
どんなことをしてきたのか
どんなことをしていきたいのか
それぞれの一面をご紹介させてください
鍼灸という世界を楽しみ
人生を豊かにする
「周囲を巻き込み溢れる魅力」
小坂知世
福岡県出身
大阪芸術大学 芸術計画学科卒
CCC出身
福岡天神医療リハビリ専門学校
所属学会
全日本鍼灸学会
ここちめいど
鍼灸と出会う前の私
正直なところ鍼灸治療との劇的な出会いはなかった
生きる術として「鍼灸師」を選んだ
「30歳を超えて鍼灸師になった」というととても驚かれるのですが、その前に少し私の経歴をお話させてください。
実は、私のこれまでの道のりには「鍼灸」と関わる事柄がありませんでした。
福岡で育ち、高校を卒業して大阪芸術大学に入学し「芸術計画」という芸術に関わる歴史、イベントの企画、アーティストの支援などを学ぶ学科を卒業します。
CCC
その後、縁があって「CCC」という会社に入社し、お店の立ち上げや運営、人材教育、社内外の会議の事務局、オフィスの移転など様々な職種を経ながら、たくさんの魅力的な人々や大阪や東京を中心とする場所で仕事をしていました。
※「CCC」については、次項の遠藤彰宏が熱く紹介してくれています。
この時本当に毎日が刺激的で楽しくあっという間に過ぎていきましたが
今考えると私の心身はバランスを崩していました。
でも鍼灸に出会うのはまだ先の話です。
そしてその後退職し、地元の福岡に戻って国立大学の医学部の研究室で秘書兼事務として働き始めます。
研究室で繰り広げられる会話は医学や人体に関する専門的な分からないことも沢山あったのですが、ここで研究に携わる先生や学生さんの「謙虚に、冷静に、でもとことん学ぶ、検証する」姿勢を間近で見ていました。
上辺だけの知識ではなく、基礎を積み上げる。
それでいて今あるものを「疑う」視点も持ちながら検証し、自分なりに考察する。
これが後々、自身の「鍼灸を学ぶ」上での基本となっていきます。
契約期間の終わり
秘書の仕事は契約が3年間と決まっていたので、次の仕事をどうしようかと考え始めました。
その時に自然と浮かんだキーワードが3つ
・身体と心どちらも大切にすることが出来る
・毎日を忙しく頑張る方々が少しでも毎日を軽やかに過ごせるようサポートする
・自分自身も体調やライフステージに合わせて幸せに働く
以前の私は仕事も日常も楽しいはずなのに、頑張りたくても頑張れない。
疲れていて(そして当時はその自覚もなく)周りに優しく出来ない
つらくて泣きたいのにはっきりした原因が分からなくて自分を責めることしか出来ない
そんな時期がありました。
そんな経験をしたからこそ、心と身体両面のケアができる仕事をしようそう思いました。
そして、調べていくうちに鍼灸師という仕事に出会います。
鍼灸師というのはとても特殊な職種です。
医師と同じく開業権があり、しかも看護師や理学療法士や作業療法士などは、医師の指示によって診療補助や指導を行うのに対して、鍼灸師は患者さんと直接信頼関係を築き自ら診察、治療ができるのです。
そして医師が人体にメスを加えるように、人の身体に鍼を刺す、お灸で熱を加えるという人体に侵襲することが許されているのは医師を除き鍼灸師のみ。
それなのに、それがどういった機序で身体を治していくのか
時には精神を癒やし、脳内の環境に影響を与えていくのか
まだ分かっていない事もたくさんあるのです。
この不思議に溢れている可能性が大きな仕事をしたい
病院とは違った立ち位置で不調を抱える人の役に立てるかもしれない。
そう思いました。
そして秘書の仕事をしながら鍼灸の専門学校に通うことになります。
この時快く背中を押してくれた家族、職場の方たちには今も感謝しかありません。
夢中で勉強をし、鍼を刺す、灸をすえる練習をした学生時代。
学ぶことが楽しくて仕方がありませんでした。
今まで病院に行くほどではないけれど、日常的に感じる身体の不調であったり
コントロールできない感情の浮き沈み。
東洋医学、西洋医学療法の両方を学ぶことで
ある時は身体の機能不全として、またはある時は心と体を一つのものとして捉えた時の全体性の不調和として、どこがどうなっているのか、腑に落ちていきました。
例えば「動かない」という事象一つにとっても、
西洋医学で考えれば、動かないことにより血流が低下、筋力が落ちる、また関節を動かす機会が減少した時に、関節が硬くなりその結果関節の動きが制限される拘縮という現象が起き、結果ますます動けなくなっていくという、それぞれ部位で何が起こっているのかを紐づけて考えることが出来ます。
ところが、東洋医学では骨や血管、臓器、神経の間を「経絡」という流れが通っており、
以下( 編集中)
「分かるということは安心すること」なのだと感じたのはこの時だったと思います。
だからこそ、現在の治療では者様へご不安な点をお聞きすること、分かりやすい言葉で伝えることを意識しています。
貴方の全てを分かる事は出来ません。
だからこそ、あなたの心と身体の声を聞かせて欲しいと思っています。
毎日を忙しく頑張る方々が少しでも軽やかに毎日を過ごせるようにサポートしたい。
「知らないものは‘’無い‘’のと同じだ」
中島らも『今夜、すべてのバーで』講談社1994年
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自己紹介なのにすみません。
中島らも『今夜、すべてのバーで』講談社1994年って書いたものの
続くってさせてください。
書ききれなかった♪
遠藤彰宏から
小坂知世の魅力
小坂知世と私がはじめて出会ったのは、令和2年の7月です。
すでに鍼灸師になっていて、自分で開業をしながら鍼灸ができる環境でアルバイトもしていました。
学生時代より当院のことを気になっていたらしいが、採用の募集がない。
一度、当院ではり灸治療を受けてみたいとは思っているものの、そのきっかけとタイミングがなかなか合うことがありませんでした。
当院で一緒に働いている岩佐ゆかりと知り合うことで、「私、田中はり灸が気になっていたんです」と当院での治療が始まった。
女性ということもあり、遠藤真紀子の治療を受けた。
この時は、同じ鍼灸師といった感じで、ちょっとマニアっくな話をしたりするが、通院している他の患者さんとそれほど違いはない感じ。
7月のタイミングで、たまたま妻の予約が立て込んでいたため、私が担当することになる。
この時に私から、「鍼灸師をする前はどんな仕事をしていたんですか?」
普通の会話ですよね。
患者さんも私たちに「なんで鍼灸師になろうと思ったんですか?」って質問されるように、
私たちも、他の鍼灸師が鍼灸師になるきっかけって知りたかったりします。
その時に、「大学を出て、CCCに勤めていました」って言ったんです。
皆さんはCCCってご存知ですか?
CCCの会社のリンクページを貼ってもいいのかな?
これだけ大きい会社だとちょっと迷う。
事実だからいいか。
「エイ!」(CCCへリンク)
CCCは「カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社」といいます。
ユニクロの会社名は「ファーストリテーリングス」
ディズニーランドは「オリエンタルランド」
茅乃舎は「久原本家」
皆さんが馴染みのある店舗の名前と会社の名前が異なる会社。
CCCは「TSUTAYA」を代表とする会社です。
なんで私がCCCで反応するかというと
CCCの増田宗昭さんの本の大ファンなんです。
元々貸しレコードというお店から出発して、みんなが認識するTSUTAYAになっていく。
この時に、色んなところを成長させていかなければいけない。
それを「大胆に」かつ「丁寧に」していったからこそ今がある。
どんな取り組みをしていったんだろうか。
自分の日常の中でも、代官山の「蔦屋書店」、六本松の「蔦屋書店」や武雄の「武雄図書館」は
好きな場所の一つ、目標の一つとして、自分が表現したい居心地の良い空間。
鍼灸をもっと世間の方に知っていただく時に、どんな課題があるのか。
CCCが掲げる「世界一の生活提案企業」
当院ではどんな言葉を使えば、どうしたらいいのか。
どこを目指していくのか。
初めから目指しているものがあるから、今があるのか。
それとも、一つ一つのことを積み重ねると今があるのか。
とにかく、増田さんには聞いてみたいことが山ほどある。
プロ野球選手に「どうしたらホームラン打てるようになりますか?」
そんな小学生のようなワクワクした気持ちにさせてくれる。
そこに、小坂が登場!「CCC」
「探しても出会えないと思っていた」
「CCC出身の鍼灸師は今後も出ないと思う」
いい人材が必要
いい鍼灸院を創るためにはいい人材が必要。
鍼灸は後天的なもので、天性で治療するような鍼灸を当院は目指していない。
とにかく丁寧に、再現性がある治療を行う。
当院の中で社会人経験がある人材は、福地弓子しかいない。
その中で、どうやって社会を知っていて、自分を成長させ、組織を成長させることができるか。
ここに必要なピースが、小坂知世だと思いました。
この時は出会ったばかりなので、小坂本人の魅力をまだまだ知らない。
とにかく丁寧
あるとき、治療に来た時に、「鍼灸師として今読んだらいいと思うおすすめの本はありますか?」
この後、貸した本が返却される時に自筆の手紙が添えられていた。
これまで本を貸したことは何度もあるが、同じような対応を受けたことは記憶にない。
デジタルの時代に、アナログな人。
こういう丁寧な生き方はどこからくるのか。
ご両親の影響なのか。
社会人になって影響を受けたのか。
あとは、とにかく質問が鋭い。
鍼灸師として生きていて、私自身も色んな課題を持ちながら、今も少しずつ成長を続けている中で、
「その視点って、もう持っているの?」
「えっ。そんなに勉強しているんだ」
っていう内容で質問してくる。
この人は面白い。
この人と一緒に働くことができたら、楽しいだろうな。
一緒に働く仲間も一緒に成長できるんじゃないか。
もう想像するとワクワクする。
でも、コロナ禍であり、そう簡単ではない。
何年先に一緒に働けるのか。
コロナ禍でしんどい時期、まずは社員全員を守る。
その上で、自分のわがままが言える状況にして、小坂と一緒に働きたい。
これが今から1年とちょっと前の話です。
チャンスの神様は前髪しかない
「チャンスの神様は前髪しかない」
これは患者さんに教わった言葉ですが、
年内にここしかないというチャンスが巡ってくる。
もうここしかないというタイミングで、一緒に働きましょうと、ラブコールを送る。
今から思い出しても緊張する。
面接をしている感覚はこちらにはなく、
口説き落とすという気持ち。
その日の前日は、もう一度増田ブログを読み返しました。
いざ一緒に働いて
こちらが教えるということはほとんど無くて、とにかく彼女から学ぶことが多い。
お互いの共通点は「天秤座」という星で、毎週のしいたけ占いを見ながら、
「キャッキャキャッキャ」したり、「やるぞーーーーって」燃えてみたり。
「二人がこそこそ準備しているのバレているぞ。」ってニタニタしたり。
「これまで持っている価値を企画提案すること」
「鍼灸をデザインすること」
この感覚を持っている人と働けていることが、とにかく有難い。
私と妻は鍼灸という共通項を持っているが、共通した価値観を持っているわけではない。
お互いを掛け合わせることで強みにしているが、決してお互いが変われるとか変わりたい存在ではない。
そこに現れた小坂は、こんな鍼灸師、世の中にいるのかなぁ。
いるのなら、自分はいくらでも学ばせて欲しい。
そんな自分の目指す先を経験してきた人。
毎日が本当に楽しい。
鍼灸師としての小坂知世
googleが人を採用する時の採用基準が、「自分よりも優秀な人を採用しなさい」
採用する時点で、福地のように全く異なる人材と働く際には、優秀という基準でみていない。
この人は自分より優秀だと思って採用した人は、小坂以外にはいない。
「優秀」とは「優しさ」に「秀でた」もの。
これまでもこの基準では採用をしてきたので、
この鍼灸院には魅力的な人が揃っています。
その自分達が選んだ「優しい人たち」をどうやって一緒に巻き込めるか。
ここを小坂と一緒にやりたい。
その上で、自分をより成長させて、仲間を巻き込みながら、患者さんに貢献していく。
小坂の努力を多くの人は知らない。
あまりにもサラっとできるように見せてしまうし、見えてしまうのだ。
努力をする才能に恵まれている。
そして、人に恵まれている。
彼女を当院で育てるというのは、おこがましい。
自分たちが彼女にできるのは、せめて彼女が活躍できる環境を整えること。
そうしていく中で、社会の中で色んな経験してきた鍼灸師の先生方と出会い、社会と共に成長する。
お互いにそれぞれの経験をかき混ぜて、
その経験の積み重ねで、小坂自身も私自身もこの鍼灸院を成長させていく。
田中はり灸療院にとっても、
鍼灸界にとっても大切な人財です。
鍼灸は技なのか
知識なのか
私たち鍼灸師の多くは「一人鍼灸院」。
時々夫婦で治療院をしているケースもある。
雇用をしている鍼灸院は、弟子入りであったり治療方法は師匠に学び、師匠の真似をし、再現できるようになっていく。
私たちと小坂の関係性はそれらとは異なることをしたいと考えていて、
70年鍼灸院をしていても、何ができるのか。
誇れるのかいうと、実際には私たちはこの年月をかけて土台を作った。
「この土台をどう活かすか。」
これを小坂と一緒にやりたい課題意識です。
「技と知識を掛け合わせる」
そんなことを意識して日々過ごしています。
小坂と初めて行った企画
TSUTAYA天神ショッパーズさんで選書のコーナを設けていただきました。
こんなこと鍼灸院がやらせていただけるなんて。
憧れのCCCさんと初めてコラボレーションさせていただき、ただただ感謝の日々でした。
※TSUTAYA天神ショッパーズは昨年移転しました
Coming Soon
赤坂にあるBEEHIVE DELUXEさんで鍼灸を知っていただく勉強会、円形脱毛に関する勉強会の講師として呼んでいただきました。
Coming Soonと書いているのは、まもなく、BEEHIVE DELUXEさんの2階をお借りして「美」と「健康」をテーマに治療をスタートさせます。
天神まで出てくるのはちょっとと。でも赤坂だと行きやすい。
という方はぜひ楽しみにしていてください。
外部リンク
BEEHIVE DELUXE
福地弓子から見た
小坂知世の魅力
鍼灸師という職業を選ぶ人には、個性や経歴が、どこかしらユニークな人が多いような気がしています。
もちろん、高校卒業後に医療の専門学校や鍼灸科のある大学に進学し、国家資格を取得して鍼灸師となる、いわゆる”新卒”の人が主なようですが、
年齢(30代~60代も)や前職(あるいは現職)も様々な人たちが多数、鍼灸学生、鍼灸師として存在しています。
当院にはスタッフの私自身を含め、4人の異業種経験者がおり、
各々がそれまで積み重ねてきた社会経験を発揮することを期待されていると思います。
その中の1人が小坂知世です。
自己紹介欄にあるように、彼女も鍼灸師とはまるで縁遠い世界に身を置いてきました。
その経歴は我々にすれば、とてもユニークに思えるものです。
現在、彼女はこの鍼灸院に鍼灸師として身を置きながら、数々の学会に参加、
鍼灸師として、医療者としての知識を深め・学びの場となるセミナーを展開、
時には異業種の方を巻き込み楽しい企画を立ち上げたりと、
それまでの経験から得たものを大いに発揮しています。
決して大きくはない体に、多分、とてつもなく大きなエネルギーを燃やしている。
鍼灸に出来る事を追求し、医療の手段として当たり前にしたい。
鍼灸治療をもっと多くの人に届けたい。
鍼灸を愛してもらいたい。
苦しい思いをしている人、頑張る人、頑張る女性の力になれるような治療を届けたい。
でも、怖い顔で取り組むんじゃなく、するなら笑顔で楽しく。
実際、彼女の鍼は繊細でとても優しい。
患者さんが苦痛や不快感を感じないように、でも効果的な治療になるように、細やかな気遣いと、
準備に準備を重ねる慎重さと緻密さと熱意を持って、患者さんと、症状と向き合っています。
器用そうで不器用。不器用で器用。
積極的でありながら慎重。慎重でありながら積極的。
鋭さと柔らかさ。クールで熱い。
ある時、私が彼女に「よく勉強するね」「知識欲、向学心の塊だね」と言うと、
「え?そんなことないと思います。」と真顔で返ってきたことがありました。
そう。彼女はそれを「苦」とか「特別な努力」とする人ではないのです。
彼女にとっては「やるからには、それは当たり前のこと」。
多分、これまでもずっと、そうして進んできた。
これからも、どこにいても、何をしても、彼女はそうやって経験とスキルを積み重ねて、
患者さんに、私たちスタッフに、沢山の人に影響を与えながら進んでいく人なんだと思います。
STAFF
#1 遠藤真紀子はり師 きゅう師 |
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