デザイン力の基本
簡単だけど、すごく良くなる77のルール
デザインの基本
ウジトモコ
「簡単だけと、すごく良くなる77のルール デザインの基本」ウジトモコさん
この本は、小坂知世がお薦めしてくれて読みはじめました。
小坂自身は、ウジトモコさんの勉強会にも参加して、「デザインとは何か」
その基本について学んでいます。
鍼灸師の遠藤彰宏にデザインっているの?
鍼灸院でデザインってどういうこと?
この疑問は、同業の方からは良く質問されます。
このロゴを作ったのは、今から7-8年前で、
最初は、デザインするって、かっこいいロゴを作ったりすることだと思っていました。
この頃に、ホームページビルダーでWEB制作を手作りではじめたのも懐かしい記憶です。
全然知識もない中で、とにかく手探りでスタートさせた。
デザインについて知りたいと思い、本を読み始めるが、その時に佐藤可士和さんの本を読み漁り。
今治タオルの事例をみて、自分が鍼灸の業界に必要なことは、こんなことだって意識をしはじめる。
例えば、佐藤可士和さんの関わる企業の代表には、ユニクロ、楽天、日清などそうそうたる大企業が並ぶが、
この企業の特徴は、佐藤可士和さんが梁井さん、三木谷さんとトップダウンで社内を変えていくことができる。
しかし、今治タオルは違って組合との契約により、組織を変えていく。
これには、大きな障壁があり、そもそも「なぜ佐藤可士和さんにお願いするのか?」そんなところからはじまる。
その後、水野学さんの本を読み。
水野学さんの本で、「装飾性デザイン」「機能デザイン」という視点で、機能デザインを追求していくことが決まり。
少しずつ、鍼灸院の中で、デザインを意識していく場面が増えていく。
どうやったら働きやすくなるのか。
どうやったら、もっと鍼灸がわかりやすくなるのか。
丁寧に、丁寧に、デザインを意識していく。
今ここから、大切になってくるのは、このデザインという意識を持つ人間を組織の中で増やすこと。
その意識を持つ人間が増えたとき、きっと今よりみんなが優しくなれる。
デザインってきっと相手に対する思いやりの表現なんだと思います。
その時を待つ。
ウジトモコさんのこの著書は、これから鍼灸院の中で何人もが手にとり、デザインを考え続けていくための基本になる書だと思います。
とにかくわかりやすい。
第1章 いきなり手を動かさない
第2章 「これは違う」をまず決める
第3章 欲張らない
第4章 空気をつくる
第5章 適切な「フォント」を選ぶ
第6章 「色数戦略」と「王道の3色ルール」を使いこなす
第7章 「写真」「イラスト」これだけは知っておきたいこと
第8章 そろえる&まとめる&目立たせる
第9章 印象に残る資料をデザインする
第10章 デザインの原理原則に沿ってつくってみよう
著者について
戦略デザインコンサルタント、アートディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業後、
広告代理店および制作会社にて三菱電機、日清食品、服部セイコーなど大手企業のクリエイティブを担当。
1994年ウジパブリシティー設立。デザインを経営戦略としてとらえ、採用、販促、ブランディング等で飛躍的な効果を上げる「視覚マーケティング」の提唱者でもある。
ノンデザイナー向けデザインセミナーも多数開催。「かごしまデザインアワード」審査員。山口県防府市「幸せますブランド」契約アートディレクター。
スタートアップ企業のCDOなど兼任。老舗や日本の良いものを世界に打ち出すブランディング案件にも積極的に取り組んでいる。
2017年には、25周年を迎えたインテリア雑貨大手ブランド「Francfranc」のデザインガイドライン策定に携わる。
著書『売れるデザインのしくみ ~トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン~』(BNN新社)、『デザインセンスを身につける』(SBクリエイティブ)ほか。