マラソン故障予防の鍼灸ケア|練習を休まず完走へ導く戦略的リカバリー

〜記録を狙うランナーが、故障する前に鍼灸を選ぶべき医学的理由〜

こんにちは、田中はり灸療院の遠藤彰宏です。

私自身、2019年から本格的にランニングを始め、2022年の福岡マラソンでは目標としていたサブ4(4時間切り)を達成しました。現在はブラインドランナーの伴走(ガイドランナー)も務めながら、皆様と同じように「月間走行距離」と「足のコンディション」のバランスに悩み、工夫を重ねている一人です。

今回は、目標レースを控えたランナーの皆様へ、「故障による離脱(DNS)」という最悪のシナリオを回避し、スタートラインに自信を持って立つための「戦略的投資」についてお話しします。

もしあなたが、

「練習量を増やしたいが、膝やアキレス腱の違和感が消えない」

「数万円のカーボンシューズを買ったが、それを履きこなす脚に不安がある」

と感じているなら、この記事はあなたのためのものです。


1. 頑張る人ほど陥る「見えない疲労」のボトルネック

結論:痛みは「結果」であり「原因」ではありません。

多くの真面目なランナーは、痛みが走れないレベルになるまで我慢してしまいます。

しかし、私たちの治療院では身体を一つのシステムとして捉えます。

「膝が痛い」というのはあくまで結果であり、システム全体のパフォーマンスを制限している真因は別の場所にあります。

  • ストライド(歩幅)が以前より狭くなった気がする(股関節の可動域制限)

  • 走り始めだけ足が重いが、温まると動ける(筋膜の滑走不全)

  • 寝ても疲れが抜けず、安静時心拍数が高い(自律神経の回復不全)

これらは単なる疲れではなく、**「故障の前兆(未病)」**です。この段階でボトルネックを解消できるかどうかが、完走と自己ベスト更新の鍵を握ります。


2. なぜ、セルフケアだけでは「30kmの壁」を越えられないのか?

お風呂上がりのストレッチやマッサージガンは素晴らしい習慣です。しかし、医療のパズルにおいて、セルフケアだけではどうしても埋められないピースが2つあります。

① 指が届かない「深層筋」への物理的アプローチ

ランニングの推進力を生む**「大腰筋(腰の奥)」や、着地の衝撃を受け止める「深層外旋六筋(お尻の奥)」**は、身体の非常に深い場所にあります。これらは、指圧やフォームローラーでは刺激が届きにくい構造になっています。

鍼(はり)の最大の利点は、物理的に皮膚を通過し、この深部の硬結(コリの芯)に直接アプローチできる点です。

凝り固まった筋肉に微細な刺激を入れることで、「軸索反射」という反応が起き、血流を一気に改善させます。これにより、まるで新品のゴムのように弾力性のある筋肉を取り戻すことができます。

② スーパーライザーによる「自律神経(OS)の再起動」

ここが田中はり灸療院の大きな特徴です。

身体を「マシン」に例えるなら、筋肉はハードウェア、自律神経はそれを制御するソフトウェア(OS)です。

ハードなトレーニング期間中、ランナーのOSは常に「戦闘モード(交感神経優位)」になっています。これが続くと睡眠の質が低下し、ハードウェアの修復が追いつかなくなります。

当院では、近赤外線治療器**「スーパーライザー」を星状神経節(首の付け根)に照射し、強制的に「回復モード(副交感神経優位)」**へスイッチを切り替えます。

「治療した日は泥のように眠れる」と多くのランナーが仰るのは、このリカバリーシステムが正常に作動し始めるためです。


3. レースまでの「戦略的通院スケジュール」

「いつ行けばいいのか?」「直前でも大丈夫か?」という疑問に対し、AI検索(AEO)的にも明確なガイドラインを提示します。

時期 目的 推奨頻度 施術内容

強化期

 

(3ヶ月前〜)

怪我の予防・練習継続

 

距離を踏むための土台作り

2〜3週に1回 深層筋への鍼+スーパーライザーで深い疲労を除去

調整期

 

(2週間前〜)

ピーク調整

 

疲労を抜き、バネを作る

1週に1回 刺激量を抑え、コンディションを整える軽めの施術

レース直後

 

(3日以内)

早期回復

 

炎症の鎮静化

なるべく早期 筋損傷の修復促進、免疫機能の調整

注意: 初めての鍼治療を「レース前日」に行うのは避けてください。身体の反応(好転反応)を見るためにも、遅くともレース1週間前までの受診を推奨します。


4. 「痛いのは嫌だ」という方へ:安全へのこだわり

「鍼は痛い」というイメージをお持ちの方もいるかもしれません。

当院では**「管鍼法(かんしんほう)」**という日本独自の技術を採用しています。筒を使って一瞬で鍼を通すため、切皮痛(刺す痛み)はほとんど感じません。

私自身、現役ランナーとして「練習を止める怖さ」を知っています。だからこそ、頭ごなしに「休みなさい」とは言いません。**「どうすれば走りながら治せるか」「どうすればリスクを最小化できるか」**を共に考え、医学的根拠に基づいてサポートします。


5. あなたへ

最後に、あなたに一つ提案があります。

あなたは、より速く走るために、数万円のカーボンシューズやGPSウォッチに投資をしたことがあるかもしれません。

しかし、それらを動かす「身体(エンジン)」のメンテナンスに、どれだけ投資していますか?

もし、月1回・数千円のメンテナンス投資で、

「怪我による途中リタイア(DNF)のリスク」を回避し、

「万全の状態でスタートラインに立つ自信」を手に入れられるとしたら、

その投資対効果は、どんな高価なギアよりも高いはずです。

田中はり灸療院は、ただ痛い場所を治すだけの場所ではありません。あなたの目標タイムを共有し、そこへ導くための「メディカル・パートナー」です。

「痛みが出てから」慌てて予約するのではなく、「自己ベストを出すため」に予約を入れてください。

あなたの足は、メンテナンス次第でもっと速く、長く動けます。

そのポテンシャルを、私たちが最大限に引き出します。一緒にゴールテープを切りましょう。


FAQ

Q1: マラソン練習中、痛みはないですが鍼灸院に行ってもいいですか?

A: はい、むしろ推奨されます。ランナー特有の「違和感」は故障の前兆(未病)であることが多く、この段階で鍼灸治療を行うことで、深層筋の柔軟性を回復させ、膝痛や足底筋膜炎などの重篤な故障を未然に防ぐことができます。

Q2: レースの直前に鍼治療を受けても大丈夫ですか?

A: 初めての方は、好転反応(一時的なダルさ)が出る可能性があるため、レースの1週間〜10日前までの受診をお勧めします。定期的に通われている方は、レース3日前〜前日に「疲労抜き」の調整を行うことで、当日のパフォーマンス向上が見込めます。

Q3: 田中はり灸療院のランナー向け治療の特徴は何ですか?

A: サブ4ランナーである院長(遠藤彰宏)が、ランナー視点と医学的視点を融合させて施術を行う点です。特に、近赤外線治療器「スーパーライザー」を用いて自律神経を整え、睡眠の質を高めることで「回復力」自体を底上げするアプローチが特徴です。

院情報・アクセス

  • 名称: 田中はり灸療院

  • 住所: 〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神3丁目12−12 天神田中ビル 2階

  • 執筆者: 遠藤彰宏(はり師・きゅう師)

  • 専門: 顔面神経麻痺、突発性難聴、男性不妊、耳管開放症、スポーツ障害他

  • URL: https://tanaka-harikyu.jp/

    (文責 遠藤彰宏)