トリガーポイント
痛みのための鍼灸治療
痛みの原因ってそもそも特定できるのか?
皮膚の痛み
痛みが鋭い
局所がわかる
この学習を繰り返した結果、痛いところはわかる。
痛みの原因は痛みの場所と同じだと思っている。
筋肉の痛み
1)確かに痛みの原因が同じ場合はある。
痛いところに治療すれば痛みがよくなる。
2)痛みの感じている部位と原因となる筋肉が異なる場合
痛みの原因は他にある。
患者さんご自身で痛みの原因を探ることは困難。
原因が異なるため、痛みの部位を治療しても良くならない。
筋肉が原因の場合およそ7割は、この原因は他の部位にある。
トリガーポイントの特徴
1. 圧痛:圧迫による痛み
2. 索状硬結:触知できるロープ状のかたまり
3.局所単収縮反応:局所的な筋収縮反応
4.症状の再現:普段感じている症状(痛み)の再現
5.関連痛:最も典型的な痛みのパターン
6.可動域の制限:痛みによる動作の制限
7.ジャンプサイン:刺激した際の叫びや逃避行動
8.自発放電活動(SEA):安静時に記録される電気活動
トリガーポイントとツボ(経穴)は似ている
西洋医学的な視点での痛みの説明として、関連痛を表現する一つの方法としてトリガーポイントと定めた。
その痛みのメカニズムがわからない時代に、経絡という一連の流れで痛みなどの関連を説明しようとしたのが、経絡とも考えられる。
非常に両者は共通している点が多い。
トリガーポイント治療の適応・不適応を見極める
トリガーポイント治療をどんな疾患に用いられるか。
筋肉の痛みだけ、かつ痛みが記憶されていない
痛みの原因
①筋肉の痛み
②神経の痛み
③骨の痛み
④関節の痛み
⑤その他の痛み(椎間板、靭帯、内臓、精神など)
トリガーポイントがなぜ発生するのか
筋肉の損傷
筋肉のバランスの変化(老化・萎縮・姿勢など)
環境や精神ストレスにより生じる
性ホルモンによる影響(性差など)
筋炎性疾患など
痛みのレベルを分ける
痛みの部位 | 痛みの関連エリア | 特徴 |
末梢組織 | 組織に関連 | 痛みが中心 |
脊髄レベル | 分節エリア | 局所的な自律神経反応 (デルマト−ム) |
脳レベル | 全身性 | 天候で変化・不定愁訴 |
交感神経依存性疼痛(CRPS)