田中はり灸療院 卒業鍼灸師
「山口祐依」
”走る鍼灸師”
「誰よりも痛みに寄り添う優しさ」

山口祐依は 2019.4-2021.3という田中はり灸療院で一緒に働いた仲間です。
このWEBを残しているのは、私たちは彼女のファンだということ。
一緒に働くことで同じ時間を過ごし、一緒に苦労して苦しみ。
一緒に喜んで笑い。

鍼灸卒後2年間という貴重な時間を過ごしました。

中学生から本格的に陸上生活で、専門学校在籍時も鍼灸学校で陸上をし続けた彼女の中にある強さ。
「途中で投げ出さない」「任された以上はやり切る」
これは、山口を通じて私たちが教わったことです。

山口には、たくさんの常識を壊してもらいましたし、一緒に壊して行きました。
「鍼灸師とは」
勝手に私たちが持っている枠。

「鍼灸師とは」
患者さんが勝手に持っている枠。

みんなが勝手に持っている枠を私たちは壊していく。
彼女の鍼って本当にすごい。
きっと私は一生叶わない。

感覚的に研ぎ澄まされた指先がその鍼を表現しているのか。

それとも彼女自身の持っている「他の人の痛みに共感する」この力があっての表現なのか。

今鍼灸治療の現場から一度離れるという選択をした彼女が、今後どんな人生を歩むのか。

鍼灸師でなくても、それもまた人生。
鍼灸師として生きるも、それもまた人生。

山口の持っている優しさで
周りの人が笑顔になっていくことを願っています。

田中はり灸療院 遠藤彰宏

 

 2020.4
当時の彼女の言葉を残しています。
走ることが好きだ!

走り続けたいんだ!

走る事が大好きな、山口祐依です‼
幼い頃から走る事が得意だったので、中学から陸上部に入り、高校、専門学校でも陸上をしてきました。

中学の頃、テスト1週間前からテスト期間中は、部活はお休みになりますが、テスト勉強より走る事が私の中で優先度が高かったので、一人で走りに行くくらいの「陸上バカ」でした。(笑)

高校は、いくつか陸上の特待生として推薦が来いました。進路に迷った末、陸上部の顧問と慎重に選び、家から遠く離れた学校に通うことにしました。

高校生活は、家を朝5時40分に出発する生活を3年間続けてきたことで、早起きが得意になりました‼

高校陸上では故障が多く、そんなにいい成績は残すことができませんでした。
そんな中、福岡医療専門学校の先生から「うちで鍼灸の勉強をしながら、陸上を続けて欲しい」と電話を頂きました。
私は、その時に初めて鍼灸の存在を知りました。
整骨院には通っていましたが、鍼灸治療は経験したことも、見たことも無かったので、興味を持ち始め、鍼灸の学校へ行く決断をしました。

鍼灸って何?
鍼灸!?
鍼灸ーーー❣

「鍼灸って何だろう?」という疑問からのスタートで専門学校に入学をさせて頂きました。
入学して3か月程で、初めて鍼を自分の足にします。
そこから私の鍼ブーム‼‼
陸上の練習で、脚や腰が痛くなると、痛いとこにひたすら自分で鍼をしていました。
中学・高校に比較して、故障の数も一気に減りました。

「高校の時に鍼灸に出会ってたらどうなってたんだろう?」
と、時々考えます。。。。

「鍼の免許を取ったら、高校まで治療しにきてね!」
と、顧問の先生からお願いされていたので、3年間学校に通い、国家資格を取得し、田中はり灸療院で勤める中で、
休みを利用して、時々高校の陸上部に治療をしに行ってます!

フルマラソンへの挑戦

走る事は、社会人になった今でも続けています。
フルマラソンに挑戦してみたかったので、完走を目標に走りだしました。

遠藤彰宏先生に「一緒に走りましょう」と誘うと、本当に走ってくれるようになりました。(笑)

「どうせ走るなら、一緒にサブ4を目指しましょう」
(サブ4:フルマラソンを4時間以内で走ること)

5月から一緒にランニングを開始!

出勤前に走ったり、昼休みに走りに行ったりしています。
日曜日に一緒に走る事もあります(*^-^*)^)!

2人の初マラソンは、筑後川マラソン2019.10.13でした。
この日は台風の翌日ということもあり、かなりの風が強い中でのマラソンでした。

完走タイムは、私が、3時間58分。
遠藤先生は、4時間56分という記録。
2人とも無事に完走をすることができました。

「二人で一緒に完走をする」という目標が未達成だったため、
リベンジは、2020年の指宿マラソンに出場しました。

目標にしていた4時間切りはできませんでしたが、二人で一緒にゴールをすることができました。
目標のフルマラソンも2人で走り切り、より絆が深まったように思います!(^^)!

お互い、鍼治療でケアをしながら仕事と陸上を両立させ、毎日を凄く楽しく過ごせています(^-^)☆彡

遠藤彰宏からみた
山口祐依の魅力

ここまでお読みいただきありがとうございます。
山口祐依は「走ることが大好き」これは充分に伝わったのではないでしょうか。
私自身も高校時代まで野球ばかりしていたので、スポーツを愛する気持ちはありますが、
「そんなに好きなの!?」っていうぐらい彼女は本当に走ることが好きです。

そんな山口と一緒に働くようになってから、私も走り出しました。

「ランニングの狙い」
日常と立場を逆転することで見える世界

私にとってマラソンは当然未知の領域です。
ただ、この未知の領域は、山口にとっては仕事でした。

山口「今日は、博多の森まで走りにいくよ」
私「えっ。無理だよ」「そんなのまだできない」

一方で、仕事では
私「もうこの患者さんの腰にお灸できるからやってみて」
山口「えっ。無理です。」「私は、まだ患者さんにはできないです。」

日々皆さんが新しいチャレンジをしながら生きていると思います。
そんな皆さんの中にもこんな会話はたくさんあると思います。

お互いにこれまでの経験から、自分の安全な範囲を決めていたり、
無理だという壁を作ってします。

私たち二人は、走るということを通じて、
互いの時間を共有して、仕事の話、患者さんの話、家庭の話

色んなことを話ながら、一つ一つ心にある壁を取り壊していきました。
この貴重な時間を過ごしたことで、互いを信頼しながら新しいことにチャレンジをする土台を作ることができました。

鍼の上手さは天性か?

当院の鍼治療の特徴としては、「患者さんの受けている鍼のひびき(音色のような感覚)を治療者側でコントロールしながら刺激を患者さんごとに使い分ける。」
そんなことを技術としてもっているのですが、山口は学生時代に自分の身体を使って鍼をうつ時間がかなり多く。

テレビを見ながらでも自分の身体に鍼をしてケアをする。

鍼を触っている時間が他の人よりも多いためか、早い段階で上手に鍼をうつことができる。
治療者としての鍼の技術レベルが本当に高い。

あるとき、山口の専門学校時代の先生が当院を訪れた際に山口の鍼を受けて
「衝撃を受けた!」
「卒業して、まだ1年も経過していないんだよな。」
「こんな鍼がうてるようになるのか。」
その衝撃は、一緒に働く自分も同感です。
こんな成長の仕方をするなら、もう自分の常識を壊すしかありません。

誰よりも痛みがわかる人
そして痛みを取ってあげたい人

治療をする側はできるだけ人の痛みに寄り添いたいと思っています。
私自身もその思いは持っています。

しかし、その痛みは本当に理解できるのかという時、私は本当の意味で理解をしていないのかもしれません。

女性の方の生理痛すら体験したことがない。
出産の痛みはとうてい想像することもできない。

そんな中、彼女は痛みがない!絶好調ということは1年の中でほぼなく。
過去に陸上でした故障や、現在走ったことで患った痛みなど

今もあちこちに痛みを抱えながら、ケアをしながら仕事をし、走っています。

「患者さんの痛みを理解し、その痛みの根源を探りながら治療をしていく」
「もう一つ奥に悪いところがあるから、ここも取りますね。」

「私の痛みをこんなに理解してくれる人はいままでいなかった!」
カーテンごしに何人もの患者さんの喜びの声を聞いてきました。

これは私には今後も真似することができない。

山口を信頼し、患者さんを任せいます。

そして何より治療者として尊敬しているところです。

 

竹永百華から見た
山口祐依の魅力

同期である私から見た山口は「常に真っ直ぐ、常に全力」
走る時も、治療をする時も、患者さんに接する時も、どんな時でも
全力で、真っ直ぐに向き合うのが彼女の凄さです。

陸上で鍛えた強靭な体力、人への愛情の深さ、
痛みを抱えた人への優しさを惜しみなく全開にして治療にあたる姿は、
同期の私から見ても尊敬しているところです。
彼女の人間性の豊かさだと思います。

タフさと明るさ、そして繊細な優しさで、患者さんを家族のように癒す。
それが山口祐依という、真似のできない才能ある鍼灸師です。

 

STAFF

#1
遠藤真紀子
CEO
(代表取締役社長)
はり師
きゅう師

#2
遠藤彰宏
CDO
(最高デザイン責任者)
はり師
きゅう師
あん摩マッサージ指圧師

#3
竹永百華
はり師
きゅう師

#5
荻侑花
はり師
きゅう師

#6
岩佐ゆかり
はり師
きゅう師
歯科衛生士

#7
福地弓子
Cabin attendant

#8
髙田良子
受付/事務
当院で30年勤務
どんなに昔の方からお電話をいただいても
「〇〇さんお久しぶりですね」
この安心感に私たちは支えられています。
当院のレジェンド。