鍼灸院だから可能な耳鳴り治療

「耳鳴り」に関するWEBページは、これまで突発性難聴と同じページに記載しておりましたが、「難聴」だけではなく「耳鳴り」に対して治療を希望される方も多く。「耳鳴り」の当院での鍼灸治療&スーパーライザーの照射治療に対してより詳しい内容を記す必要があるために耳鳴りについてを詳しいページを作成しました

■突発性難聴に対する鍼灸治療について

 

耳鳴りとは

耳鳴りとは、『周囲(外部)に音源がないのに、耳や頭の中で音を感じる現象』です。
耳だけではなく、頭の中で感じる場合には頭鳴という表現を使ったりします。

耳鳴りの疫学

「耳鳴り」は、全年齢のうち約3.0%にあると考えられています。
年齢とともに、「耳鳴り」は増加し、65歳の高齢者では6.6%,75歳以上では6.9%と増加が見られます。(平成225年 国民生活基礎調査)

耳鳴りのある方の80%以上には難聴がある。
一方で、難聴があるが耳鳴りがないという方が半数。

ここからわかることは、耳鳴りは難聴に伴って発生するが、難聴は必ずしも耳鳴りを伴うとは限らない。

耳鳴りの音の表現

耳鳴の音の表現としては、
キーンという高い音がするという方、
ジー、ザーという低い音がするという方

耳鳴の音の表現の中で、上記の3つの音を約60%の方が表現されます。

その他の音の表現としては、ピー、ミーン、シーン、ツーン、ジャー、ブーン、チー、ウーン、ワーン、ガー、ゴー、シャーという擬声音で耳鳴について約80%表現ができているといわれています。

 

 

耳鳴りの発生減

1.蝸牛
耳鳴りの原因疾患部位として最多。しかし、耳鳴りの発生機序は複雑で不明なところも多い

「蝸牛のコルチ器内にある外有毛細胞が損傷することによって、蝸牛神経へ異常な信号が増加する」「内有毛細胞の感覚毛が直接外膜と接触し、内有毛細胞が興奮しやすくなる」
「内有毛細胞が損傷すると、感度が低下し、細胞膜電位が不安定になることで、信号を伝達する際に異常が起こり耳鳴りが起こる」

などの説がこれまで仮説として考えられている。

2.中耳
その他、鼓膜、中耳腔圧、耳小骨などの障害による中耳に関連するもの

3.筋性
軟口蓋、口蓋帆張筋、口蓋帆挙筋、鼓膜張筋、アブミ骨筋、耳管咽頭筋、上咽頭収縮筋などの筋性によるとされるもの

3.筋性は、耳鳴りの中でも他覚的耳鳴り(聴診器などで他人も耳鳴りが鳴っていることを確認ができる)と呼ばれるもので、肉眼で耳鳴りと一致する運動が見られたり、顎の運動(歯を食いしばる、顎を不安定な位置にする)などによっても耳鳴音が聞こえる。
耳鳴りの音の表現も特徴的で、「カチカチ」「パチ」という音で表現される。

しかし、「同じ障害の程度でも耳鳴りの自覚症状は異なる」ことから、耳鳴りを単純にここが原因として、蝸牛を含めた(末梢説)のみでは、耳鳴りの説明が困難だと考えられている。

耳鳴りはもう少し広範囲で、耳周辺、脳の中の視床、聴覚野といった捉える必要があることを日常の診療の中でも感じます。

耳鳴りのメカニズム

 

1.全く音が認識できない高度難聴の方
2.過去に難聴が起こり突発性難聴になり両耳聴こえない方
3.難聴は回復したが、耳鳴りが残るという方
4.聴力は正常だが、耳鳴りがある方

「1-4の方の中で、耳鳴りはどの方が一番ひどいですか?」
という質問をされた場合に「私はわかりません」と答えるしかありません。

耳鳴りの治療で来院された方の、聴力と耳鳴りの程度は本当に様々です。

それぞれの耳鳴りの程度について、各患者さんへ丁寧に問診することが必要になります。

耳鳴りのメカニズム

■聴力低下がある場合には、聴力低下を治療することが第一ですので、突発性難聴を含めた聴力低下の治療についてを参照ください

「耳鳴り」の程度が各患者さんによって難聴の程度では予想ができない理由として、「苦痛ネットワーク」の存在が知られています。

「苦痛ネットワーク」

『認知』
「耳鳴り」の存在を認識

『不安・うつ』
「耳鳴り」による不安・他の疾患、症状でもそうですが、身体に不調があるためにおこるうつ傾向(うつ病とは異なります)

『記憶』
「耳鳴り」との距離感が近いと、より耳鳴りは聞こえる

何年も経過している耳鳴りが改善する理由として、この苦痛ネットワークへの影響がとても大きいと考えております。この苦痛ネットワークに働きかける方法として、『自律神経を介して』調節を行います。鍼灸治療、スーパーライザーによる星状神経節照射を用いて、治療を行っております。

鍼灸治療&スーパーライザー&認知行動療法

 

当院で行う耳鳴りに対する治療

①耳周辺に鍼治療を行いながら、スーパーライザーで内耳周辺の循環を良くする

②鍼灸治療と、スーパーライザー(近赤外線)を使用することによって、交感神経(自律神経)を抑制して、回復を促す

③自律神経の症状が各種に出ている方も多いので、それぞれに対する治療

 

使用する鍼について

鍼治療で使用する「はり」は、先が注射針よりずっと細く、皮膚に滑り込むように刺さっていくため、刺激が少なく痛みを感じにくい特徴を持っています。

また、鍼を刺す際に、「鍼管(しんかん)」と呼ばれる、筒状の器具を使うことで、刺す時の痛みを抑えられます。

この鍼管を、指先で軽く叩けば、鍼先が瞬く間に身体に進入します。

これが日本が誇る「管鍼法(かんしんほう)」と呼ばれる江戸時代から続く特徴的な鍼の方法です。この方法で、鍼をすることで、いつ刺されたか、気がつかない刺入を実現します。

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鍼の太さについて

鍼治療が痛くないもう一つの理由として、鍼の太さがあります。

蚊が刺す感覚を痛いと感じる方は少ないように、当院で使用している鍼も非常に細く蚊の口先とほとんど変わらない鍼を用いています。

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SUPER LIZERの併療

当院ではSUPER LIZER(東京医研社)の近赤外線(直線偏光近赤外線療法)を鍼灸治療に合わせて併療しております。

SUPER LIZERは多くの大学病院で、多くの疾患・症状治療に使われています。

①近赤外線は身体の中に一番深くまで届く光です。
②直線偏光処理した光は傷を早く治す力があると言われております。

この二つの特徴を鍼灸治療と組み合わせることで、より効果が発揮されます。

深達性

体内の水に反応しない特殊な光を放出することで、深部の神経節に照射(SGR:星状神経節近傍照射)を行うことで、星状神経節ブロック(SGB)と同様の反応を引き出すことが可能です。

スーパーライザーの周波数帯解説の図

スーパーライザーによる治療の図

①過剰ストレスによる緊張をときほぐします

スーパーライザー星状神経節照射(SGLまたはSGR)によって副交感神経の働きが高まり、リラックス効果が得られます。
これで、ストレスや不規則な生活によって出ていた自律神経失調による症状が改善します。過剰ストレスによる交感神経緊張は、徐々に時に急激に身体に影響を及ぼします。
ストレスに気づいてはいても、対処法が見つからないという方が多いのではないでしょうか?ストレスは生活習慣病のリスクとして極めて重大なものです。生活習慣病を発症しないためにも予防が大切です。

②全身で血流が良くなります

血行を良くする副交感神経に直接アプローチするため、照射が終了して15分後でも血行が良い状態が続きます。
血行が悪い所には栄養や酸素が届きづらく、創傷治癒が遅れ、免疫力の低下、老廃物の代謝も阻害され老化が進みます。
スーパーライザーで手足だけではなく、胃腸などの内臓や脳を含めた全身の血行を良くしておくことは、今ある症状を取り除くことだけでなく、将来の病気の芽を摘むという予防医学効果もあります。
この反応を顔面神経麻痺に応用しております。

星状神経節照射後の手と顔の温度変化
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耳鳴りの症例(現在編集中)